みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

犬神家ののろい

昨晩、早めに風呂に入れると、
なんと、力、22時半過ぎには寝てしまったのだ!
おお!何ということ!
これ、もしかして、私も早く眠れるってこと?
よっしゃー、目指せ24時台!と、いさんでいた。

あー、でも篤姫2回分たまってんだよなー、
いや、本でも読もうか、
いやいや、今日録画した「犬神家の一族リメーク」でもがっつりみよかな、
いやいやいや、こんな時こそ、夜ゆっくり寝なきゃ、
そんなこんなで頭をめぐらせながら、
メールチェック等を済ませ、
やっぱ犬神家かな~タイムリーにせっかく(何が?)やしー、
と思いながら顔を上げると、

ぱちくり。

何と、力、目を覚ましているではないか。それもしっかりと。

22時半に寝て、24時に起きる力。これは、もしかして、
いまだかつて無い最悪パターンかもしれない。


案の定それから、力くん独壇場であった。

1時過ぎまで付き合っていたが、あまりのテンションの高さに、
「あーもう、電気消すよ!一緒に寝よ!」

と、部屋を真っ暗にした。

力は、真っ暗な中、うきゃきゃ、と起きている。
私は、睡魔に勝てずに気絶。

でも、今週はカニューレ変えて、痰が多い力、
30~1時間おきに、吸引が必要であった。
2時半、3時、4時、4時半、そんな、大体の時計表示を覚えているが、朦朧。

5時台にようやく寝たと思う。時計表示の記憶が無いため。

そんなことお構いなしに、6時台にはお姉ちゃんたちがばたばたと起きてくる。
7時からは朝食だ。
うおー、久々に超しんどい。
こんな朝は最高潮に不機嫌な母なので、
お姉ちゃんたちには大変申し訳ない。

力はぐっすりだったにも関わらず、
なんと、7時半にはぎらぎらと起きた。なんてこと。

今日は療育センターだし、
私が園に送迎に行っている時間にきっとまた朝寝モードになるに違いない、
そう思っていたら、帰宅後も、ぎらぎら起きている。
通園の移動時、20分ほど寝たが、
到着後、目覚めて、ご機嫌。うそやろ、どういうこと?

今日のメニューは盛りだくさんで、
乾布摩擦後に、5歳児年長さんクラスと交流活動であった。

体重、力の3倍はあろうかというお兄ちゃんと、「うまはどしどし」をして、
ナイスバディな女性が大好きだと言う少し細めで背が高いお兄ちゃんと「はちはちごめんだ」をし、
この人はダメ、と拒否されもして、かなりハードであった。
力は、そんなみんなを見ながら、いい子に機嫌よく、楽しそう。
寝不足はどうした?母ちゃんぶっ倒れそうだぞ。

昼ごはん後、リハビリでは寝るだろう、と思っていたら、
10分くらい逃避したかと思うと、また起きた。

これはさては、寝るタイミングを逸しているに違いない。

それをいいことに、聴覚検査までやってもらった。
先週ようやく補聴器を調整してもらっているのだが、
なかなか補聴器デビューには至っていない。
(忙しくてー、と言い訳している。ごめんね力)

現在、力の耳は、両耳とも、
70DB(耳元で大きめに話す声は聞こえるレベル)と想定されているため、
補聴器を購入したのだが、
今日は、
50DB(数値が低くなるほど聞こえていることになる)も、
もしかして聞こえているかも、という好成績。よっしゃー。

帰りの移動時には寝るだろう、と思っていたが、
やはり、寝ぐずりして泣くばかりで眠れず。
帰宅前に少し寝て、帰宅後訪問看護師さんがきたら、また起きた。

今日は細切れ睡眠しかしていない。これはちょっとまずい。

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やはり、夕方、ひどい寝ぐずり、不機嫌モードに突入し、
泣きながら寝入ってしまた。
それから呼べど叫べどびくともせず22時近くまで寝ていた。

実は、このまま朝まで寝るかも、と淡い期待を抱いていた母。
このブログを書いている途中できっかり起きて、うんちを大量にして、
これから!という雰囲気満々な力に、ふと思った。


もしや?犬神家ののろいでは?


高校生時分のこと。
犬神家の一族」の映画がテレビ放映されていた日のこと。
何度もテレビ放映されていたこの有名な映画。
まだ子どもの頃は、おどろおどろしくて、見ることができなかった。
とうとう、高校生の時に、再放映されているのを見る機会が来た。
でも、私が見ていた事で、家族中が大喧嘩になってしまった。
理由は書くほどもない、屁でもないことだった。
結局半分も見ることができず、
そのまま大人になってしまった。

今回放送されたリメークが封切りされる前、昨年冬だったか、
偶然、
この鬼門のオリジナル「犬神家の一族」テレビ再放送があり、
とうとう全て見ることができた。
こんな話だったのか!
ストーリーめちゃおもしろいやんか。
斬新なカット割、なるほどねえ!と、
V字死体や首菊人形などがクローズアップされているイメージが吹っ飛んだ。
何度も再放映されるわけだ、と、本当に感無量だった。
あの家族大喧嘩を思い出しつつ鬼門は破ったか、と。

話し戻り。
で、昨日から引き続く本日の力の超変な生活リズム。

もしかして、私が「犬神家の一族」を見ようとしたからなのでは?
と思いついたと言うわけで。


録画している、監督の遺作になった新「犬神家」。
今にも見たい気持ちばりばりなのだが、ちょっと躊躇している。

今は亡き巨匠・市川崑。こんな一般家庭にも浸透している。
偉大な監督よ、安らかに!