みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

目指せ!ミニコブ!!

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先日下のお姉ちゃんRが誕生日を迎えた。6歳。
あーもうあの怒涛の日々から6年もたったんかあ、と感慨深かった。

Rが生まれてすぐに仕事復帰した。
引き続き大学院にも通いながら、
出産三ヵ月半後には二人のお姉ちゃんの保育園通園も加わって、
母・妻・学生・会社員と四足わらじ。
あれほどしんどい日々は無かった気がする。

実際、あの時期のしんどさは、
今の力の看護生活に生きてるよなあ、と思う。
次元は違うが、本当に、
どこかでぶっ倒れて死ぬんじゃないかと思うほどだったもの。


正月明けで、
誕生日に何が欲しいか絞りきれなかったR。
リミット3日前にいきなり、こう言った。

「ギターが欲しいもん。」
「えええ、ギター??、なんでまた?」
「いいと!弾きたいと!」

キャラおもちゃよりよっぽどましだ。
何より、私もギター弾いてみたい。

すぐにネットで子どもギターなるものがあるのか検索開始すると、
苦労せずに見つかった。
いいことに、おもちゃでなく、ホンモノのギターのミニ版だってこと。
色もいろいろ。これは、決まりでしょう!

Rに希望の色を聞いて、注文した。選んだのはスカイブルー。
誕生日当日には間に合わなかったが、ちゃんと翌日届いた。

あけてみると、ネットの写真よりはちょっと色は薄いと感じたが、
とっても素敵な小さなギター。

おお!これはいいやんか。

早速、
ギターやる友人が、買ったほうがいいよ、
とアドバイスしてくれて併せて購入したチューナーを片手に調弦した。
調弦することすら知らなかった、超ド素人の私。

でも、へたっぴでもピアノ経験あり、音も少しは聴けるし、楽譜も困らない程度にはよめる。
説明書は本当に最小限のことしか書いてなかったが、
なんとか音合わせて、調弦できた。よっしゃー。

Rに渡すと、すぐにべんべんと鳴らし始めた。
お姉ちゃんもうらやましそうにみていた。私も。
すぐに、次は私、次は次はー、と取り合いになっていた。
まだ、ただ、べんべん鳴らすだけだったが、
力は、うれしそうに音を聴きながら眺めていた。

前日に夫が送ってくれた「初心者のギター教本」なるものを開いて、
読めないくせにいっちょまえにギター抱えてるRの姿は、
ちょっとほほえましかった。

「で、なんでギターな訳?」
と改めてRに聞いた。
「あのね、コブになりたいと。」

おおお、なーるほどおおおお。

コブ=コブクロの背の低い方、小渕君のことだ。

年末年始、
うちでは、コブクロの「蕾」と、
ドリカムの「アイシテルのサイン」を、
誰かしら(大声で)口ずさんでいたほど、すっかりブームになっていたのだ。

まさか、コブになりたい、とはね。
やっぱ、笑わしてくれるわ。ほんと変なヤツ、Rって。
いやあ、いいぞいいぞ!


目指せ!ミニコブ!!!