みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

児童本、あなどれず/ふつうのくま:佐野洋子

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「ふつうのくま」
佐野洋子著/講談社


子ども劇場で演目として見た後、原作本を読んだ。
ベストセラー「100万回生きた猫」の作者の作品だと、その時に知った。

家の床下に住むねずみと普通に暮らす「ふつうのくま」が、
昔から代々伝わる赤い布で空を飛んだという、先祖の伝説に葛藤する。
英雄と言われたらしいご先祖様の血を引く自分も、勇気を出して飛ぶべきなのか?

ラストは私にとって、まさに衝撃の結末!

でも、劇で最初に見た時と原作本を読んだ時では、
印象や感想が違った。内容は同じであったのに。

きっと、読んだ人や、読んだ時の状況によって、
この物語の捉え方は様々だろうと思う。
奥深い。

ちなみに、小学低学年と年長のお姉ちゃんたちは、
この結末の意味を全く解していなかった。

確かに、小さな子どもには、難しいかもしれない。哲学的だ。
「100万回生きた猫」と同様、おとなに、是非おすすめ。