偶然、修悦体、という言葉に出くわした。
どうもオリジナル文字の書体のことらしい。調べてみた。
3年ほど前から、新宿駅の工事現場の警備員のおいちゃんが、
自己流で編み出した文字とのこと。
関東近辺在住在勤の方は、一度は目にした事があるのだろう。
これは、描いたものではなく、ガムテープで造形したもので、
いわゆる専門職(看板屋さんや、デザイナーなど)の人の手によるものではなく、
素人さんの自己流、それでいて、デザイン性、完成度の高さから、
口コミで話題になり、YouTube動画で一気にブレイクしたらしい。
3年たった現在では、このおいちゃん(佐藤修悦氏)、
本やDVD、イベントなどでご活躍とのこと。
ただの自己流駅案内文字が、こんなに話題になるのは、
見やすさ、わかりやすさ、デザインバランスなどのサインのポイントが、
しっかり押さえられているからだろう。
新宿という、多くの人が目にする場にあったことにも加えて、
警備員のおいちゃん、というのが、また輪をかけて話題性UPだ。
デザインは、地と図のバランスが最も重要だ。
この修悦体は自前の(現場持ちの?)ガムテープで造形されているので、
色や形など、グラフィックのようには融通が利かない。
一般的なテープ色の、限られた「身近な」色の組み合わせと、
誰にでも「身近な」ゴシック体を柔らかく崩した字体に、
好ましく、目を惹かれた人が大勢いたってこと。
明日お台場にてイベントがあるらしい。
但し、入場料がいるんだって。
すごいね、書体で有料イベント!何でも商売になる世界!!
http://trio4.at.infoseek.co.jp/info/odaiba.html