みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

今日はお月見

今日はお月見だ。
夕食終わってお姉ちゃんたちとベランダに出ると、
本当に綺麗なお月様がぽっかり出ていた。

「あー、うさぎさんがお餅つきよーよ!」

いかにも子どもらしい発言は、ほほえましかった。

「ねーホントに月にうさぎ、おるとー?」

どうしよっかな、と思ったが正直に。
「いや、おらんよ。でも、おりそうやろ。
ちゃんとうさぎさんがお餅つきしよう影が出とうやろ。きれいやね~。」

と言うと、うん、そうやねー、としばらく二人で月を眺めていた。


さて、今日は療育センター。
ここ2、3日の中で最も過ごしやすかった。移動が楽だ。
力は、昨晩もかなり高いテンションで夜なべ気味だったが、
やっぱりお姉ちゃんたちの登校時に一度起き、また寝てしまった。往きはぐっすり。

午前中の計測では、
何と、体重6920gというスコアを出した。
夢の7キロ目前だ。
おおーー、すごいぞちーすけ。
明後日の外来受診では、もしかすると突破するかも~。

お昼。
リハビリの先生に、昨夜、食べることができたことを話して、
同じように、注入前半に、食事練習を、寝て頭を上げ気味の状態でやってみた。

うーん、イマイチ。
昨日はたまたまだったんだろうか。

まあ、いいや。
さじ2杯分くらいは食べたようなので。

リハビリでは先週トライしたうつぶせ練習を主に。
途中からぼやーっとしだして、
寝てしまった。熟睡。
これ、逃避でしょう。

でも、右も、やや肩が硬い左も、とりあえずはうつぶせの形にはなれた。
訓練して、身体の力をつけることができれば、どうにかなるのではないか、
そんな希望が持てた。

帰宅後、
訪問看護師さんと一緒に、リハビリの先生も来てくれた。
力は、療育センターと、訪問看護師さんのステーションからと、
それぞれリハビリの先生についてもらっている。

快調な時の力の手足の動きは、目を見張るほどだが、
手や足、他の身体の部分は、
まだまだ自分のものと把握できていない。

赤ちゃんがよくやる、足を手で握ったり、
足をなめたり、とかが現時点では全くなし。
手は顔に近いので、ぼんやりわかってきているかもだが、
足は、力にとっては独立した生き物だ。

きっかけさえつかめば足も認識できるだろう、とのことで、
手で足を握らせることを、ぼちぼりやってみるといい、とのことだった。
また、寝たまま手や足の力をつけるやり方や、
足でふんばる力をつける簡単リハビリを教えてもらった。

調子がいいうちに、早速やってみましょう。

とにかく、快調に突っ走る力。
めちゃご機嫌は、あとどれくらい続くのか。