みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

力の誕生ケーキ作り

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朝食を済ませて、ケーキ作りに取り掛かった。
スポンジケーキ作りは、かれこれ25年ぶりくらいだ。
初めて作った時に、スポンジがかちんこちんに固まって大失敗したので、
それっきり作ってない。
つまり、成功率0%ってこと。無謀。

お姉ちゃんたちに、正直にこの話をして、
卵をしっかり泡立てなかったのが敗因だったことを強調。
「お母さんねえ、一度も成功してないけんさ、
今回ばかりは絶対にふくらませないかん。
キミ達の協力が、大きな鍵やけんさ、頑張って混ぜてくれよ!」

と、卵攪拌をお姉ちゃんたちに命じた。(自分でやれ!)

お姉ちゃんたち、私の大失敗の轍を踏んではならぬ、と、
ものすごい気合で混ぜていた。

しばらくして見ると、かなりいい感じになっている。
ここまで根性だしてやるとは思わなかった。
なかなかやるわね。

私の仕上げは、ほとんど要らず。
スポンジはそのまま焼きにかかろうとして、あ!!
オーブンの余熱をすっかり忘れていた。
ここでタイムラグ。やばい、なんてこと!

焼き中のオーブン内をしきりにのぞいてチェックしていたが、
出来上がったものは、まあ、60点くらいのできであった。
とりあえず不可でなくて良かった。

その後、前もって書いてもらっていたお姉ちゃんたちのケーキのデザイン画を元に、
デコレーションした。

できあがったのは、なかなかの傑作だ。
まさに、子どものアイデア満載の、色とりどり、楽しいケーキのできあがり。

母のちょんぼでやや固めスポンジだったが、
ココア味のスポンジ(桃入り)+チョコクリームで、
そこまで甘くないのが完成。おいしかった。

お姉ちゃんたちは、8等分のうち、大ぶり二切れずつをぺロッと食べてしまい、
3切れ目を所望。
さすがに私にダメと言われ、あーあ、とがっかりしていた。
じゃ、夜ね、と言っていた。うそやろ。
という私も、珍しく二切れを平らげたのだが。

力に味見してもらおう、と作る前は三人で言っていたのに、
できあがってしまえば、
食いしん坊女性陣にあっという間に食い散らかされてしまった。
残るは写真のみ。