みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

世界で一つだけの

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今日は午後から、
補装具(バギー:車椅子と椅子)と日常生活用具(吸引器と特殊マット)の申請のための、
整形外科受診と、身体の計測に、
療育センターまで行った。

初めて診てもらった整形の先生はとてもお話しやすく、
力を丁寧にみてくれて、よかった。
力は既にかかりつけの病院で、
足指と、側湾について、
観察中であるが、
今日の診察で、
左足がやや硬い感じなので、
将来、股関節脱臼の可能性があるかも、
と言われた。

股関節脱臼。
本人は苦痛を感じることなく、
だんだんと脱臼していくらしい。

大人の脱臼とは違うんだ。

防ぐ方法はありますか?
と聞くと、
ありません、と即座に回答。

観察しかないのか。対処療法しかないってことだな。
足が、ぴーーんとすることが多くなったら疑ってください、
といわれた。

ただ、力はまだまだ赤ちゃん体型なので、
もう少し身体が大きくなってからでしょうね、
ということだった。

うおー、先にはまだまだいろいろあるぜい。


申請予定の、座る練習用の座位保持用椅子については、
今は、寝ている体制がほとんどの力。
座ると、もしかすると、
かえって側湾気味がひどくなる可能性もあるかも、
といわれたが、
やってみないとわからないそうだ。

座ってみましょう。やってみましょう。頑張ってみましょう、ちからくん。


さて、最も「大物」のバギーについては、
依頼する業者さんのカラーバリエーションが豊富で、
パーツほとんどオーダーメイドになるので、
色の仕事を少しでもやっていた私としては、
もう、垂涎といっていい、久しぶりの色選び。
さらに私物なので、クライアントの意向を考えることなく自由自在。

力のに、と選んだ素材でも、
シート色(側、坐面、ベルトは別色も可)が11色、
フレーム色が17色、アクセントとなるサイドテープが6色あり、
数え切れないほどのコーディネートができることがわかった。

昨日の時点で、お姉ちゃんたちとわあわあ言いながら、
シート色だけを検討していたが、
今朝の留守番に来てくれていたばあさんと、
今日の午前中、力のカラーシミュレーションで、
すっかり時間がつぶれてしまった。
(午後の受診にも、ばあさん、実物が見たい、とついてきた。)
何やってんだか。いやあ、楽しい。
力はすやすやと朝寝していた。

昨日の時点ではシート色だけを提示されていたので、
今日午後、業者さんから、フレーム色17色と、テープ色6色を提示され、
午前のシミュレーションは根底からすっかり崩れてしまった。

「まずは、今日、フレームだけでも決めて下さい。」

と業者さんは言う。

き、きょう?そ、それは、勘弁してくださいーー。
(フレーム色だけったって、これがでかいっちゅうねん~)

色見本の写真を撮らせてもらい、
持ち帰り、後日決定と言うことにさせてもらった。

どちらにせよ、
申請が認可されなければ購入ができない。
取らぬ狸の皮算用なのだ。

といいつつ、
打ち合わせ後からも、
何通りも何通りもシミュレーションが頭をぐるぐる駆け巡り続けている。
他人の建物やインテリアなんかよりも、
我子の、ほんの小さなバギーが、こんなに悩ましいとは!
カラーデザインの書籍まで引っ張り出してきて首っ引きだ。真剣。

ちからー、
世界で一つだけの、
誰も持ってないような、かっちょええバギーを、
考えてやるけんねえ。
待っててねえ~!!