みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

「親だから」は万能か?

先日、大学の先輩のうちで夫の送別会をしてもらった。

力も連れて行った。初の飲み会。
力はご機嫌の時にいつもする、
口をすぼめて「ぶうぶう」、をしきりにやってた。
夫が、周りの人たちに言った。
「こんな、ぶうぶう言っている時は、ご機嫌なんですよ。」

すると、ある先輩(女性)が、
「えー、何でわかるとー?」
と一言。

夫、思わず言葉に詰まるも、
周りの酔いが回った数人が、
「そりゃ、親やけん、わかるに決まっとろーが~!」
と突っ込みいれ、皆の笑いを誘ってそのまま流れた。

帰宅してふとこの場面を思い出した。

「親だからわかる」は果たして万能なんだろうか?

本当に、力は、ぶうぶうって言っている時ご機嫌なんだろうか?
力が、ご機嫌だよーん、と言ったわけではないから、
真実は本人しか、というところ。
あの一言は、まさに、間違っていない。

下のお姉ちゃんが赤ちゃんの頃、
車に乗せるとすぐに眠っていた。
私たちは、
「この子は車好きやね~。」
と話していたもんだが、
訳がわかるようになった最近、よく車酔いしている。
もしかして、
赤ちゃん時に車内で眠ってしまってたのは、
気持ち悪かったからではなかったのだろうか?

「親だからわかる」
は、親としての醍醐味だろう。
「親だから~」
と自信が持てなくなったら、
育児はちょっと厳しい。

でも、何もかもに、
「親だから」
を振りかざしたらいかんなー、
そう思った、このエピソードだった。

このごろの、親殺し子殺しも、そんな慢心からかもしれない。