みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

おとうさああん

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日曜日の午後に飛行機で出発した夫。
昨日まで、お姉ちゃん(特に上)は、
お父さんが行くけん悲しい、と泣きべそをかき、
見送りで泣かれたら俺も泣いてしまう、
と、夫も本気で心配していたので、
家でばいばいの予定だったが、
当日朝になって、
何か空港で食べようか?と言うと、
あっさり行くことになった。

結構ギリギリだったので、
チェックインして、30分くらいしかなかったが、
約束なので、レストランへ。
久々に制限無く好きなものをたのめた彼女ら、
満足の顔であった。

搭乗口で、ばいばーい、と明るくお別れして、
飛行機見よう、と展望デッキに行こうとしたが、
日曜だからか、
エレベーターは満員状態。
お姉ちゃんたち二人と、
力の大きなベビーカーと吸引機などの大荷物を抱えて、
わけいってのる勇気が無く、
「飛行機みても、お父さんは見えんけん、もう見に行かんでいいやろ。
飛行機は、いつでも飛びようけんさ、うちからも見えるし。」
とわけわからん超子供だましでごまかして、
帰宅した。

お父さんがいなくなったら、お手伝い項目が増える二人。
早速、風呂洗いをしてくれて楽しそう。

そんあこんなで、
日中はあっさりしたもんだったので、
何~だ、と拍子抜けしていたのだが、
夕方になるにつれ、
寂しくなったのか、
時々、子ども部屋に行って泣いていた二人。
すぐに持ち直して、何か次のことをやってはいるが。

夕食を食べて、ふと、窓の方へ行ったかと思うと、

「あ、飛行機、あれにお父さんのっとうかな?おとうさあああん。」
と呼んで、
しくしく泣いていた。

後姿を激写。