みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

元気です

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昨日の転落事件から38時間。
今のところ、力は元気に普通どおりに過ごせている。
頭を打った場合、
24時間内の急性期の異常がなくても、
数日後、数週間後、数ヵ月後の異常がないとはいえない。
ちゃんと観察しておかねばならんなあ。

今日病院に付添ってくれたばあさんは、
「あらまあ、それはいかんねえ、でも、逆に考えると、それだけ力、
体の力がついてきたってことたい。いいこといいこと。」
と、超プラス思考であった。

まあ、そういえば、そういうことだ。

今日は、力の二代目の手指の装具が出来上がる日。
整形の外来に昼から受診した。

力の手指は、一代目の装具の抜群の効力のお陰で、
一年前、「パー」の状態が全くできなかったのが、
今ではすっかりやわらかく、「パー」できるようになっている。
つくり替えは、
力の手指で、親指が他の指の成長と比べてとても早く、
親指部分だけがサイズが合わなくなった為。

装具をつくる工程は、結構おもしろい。
石膏に浸したガーゼを力の手にぐるぐる巻き、
固まったところで、外す。
おそらく、足や他の部位の装具も同じだと思う。

装具は、国家資格を取得した人しかつくれないそうだ。
そんな資格があるとは、全く知らなかった。
担当の方が、いとも簡単にちゃっちゃとつくってしまっていたので、

「会社で研修かなんか受けるんですか?」
とアホみたいな質問をしてしまった。

「いやあ、専門学校に行って勉強して、国家資格に合格しなければならんのですよ。」

そうよねー、こんなに効果のある装具づくり。
体のことやいろんなことを知っていなければ、
つくれないはずだ。
作業中の兄さんたち、
ラフな作業をしていそうで、
実は、分度器や、定規などで慎重に計測しながら、
微妙な曲がりなどを、勘で調節しながら、
しっかりつくってくれてる。

装具はオーダーメイドなので、
力のこんな小さな装具でも、かなり高額だ。
ただ、保険医療対象として補助が出る。
力のは、全額、健保と行政から還付が受けられるので、
実際の手出しはゼロなのだが、
一時的にもお金を出さねばならないので、
結構痛い。
何分、物入りの転居前。
自動車税も、この時期かかるし。

お金がパタパタと飛んでいく~。