許せない銃撃事件をうけ、
仕切りなおし超短期戦となった長崎市長選は、
統一地方選第二ステージで、最も注目を浴びるものとなった。
結果、
大激戦で長崎市元職員が当選したが、
報道機関のインタビューに対して、
他の全国のピックアップされた当選者の中でも、
最もまともに対応できていたと思う。
こんな感じが短期で支持を得たんだろうな、と想像できた。
対して、落選した伊藤市長娘婿
(この言葉には当初からものすごく違和感があった)
のマスコミの扱い方はどうだ?
「弔い合戦」と銘打って、
どこもかしこもゴシップ紙状態。
何に対する弔いなのか、全然わからん。
翌日のテレビや新聞で、
妻の号泣する姿やコメントについて、
どこの局でもちょっと悪意を含んだ報道だったと感じた。
私の気のせいだろうか?
彼らは日本でありえないはずの凶弾で家族を亡くした被害者。
冷静でいられないのは人として当たり前なこと。
先日読んだ「憲法九条を世界遺産に」の中でもちょっと触れられていたので思い出したのだが、
これって、
厳戒のイラクに一人で旅して、
テロリストに誘拐され殺害された香田さんに対して国内で吹き荒れた、
「自己責任論」の感じに良く似てないか?
落選した娘婿についての一般の人たちのコメント、
-(銃撃され亡くなったことはかわいそうだけど)まあ、それはおいといて-
首長を選ぶ大事な選挙。
選ぶ際に、人や公約などで総合的判断をしなければならないのは当然だが、
「それ」
を、とりあえず横に置いてしまう感覚が蔓延してしまうと、
このままでは到底「美しい日本」に向かえそうもないと思った。
こんな異常事態の中で、
無効票が大量に出るような選挙は間違っていると思う。
至急制度改正を望む。