みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

母、山に登る

土曜はお姉ちゃんの園の行事で登山をした。
4歳児さんも登れる山。
私も昔々、小学校の遠足で何度か登ったのでレベルの程は知ってはいるが、
久々に身体を動かす。少し不安だ。

その日は休みの夫が一日力の面倒をみることになっていた。
よろしくー。

年長のお姉ちゃんと、上のお姉ちゃんの三人で参加。
登山口までバスに乗り、到着後早速スタート。
先導の先生が、
「今日はいつものルートではなく、
年長さんなので、ハードな道を行きます。
かなり急です。頑張っていきましょう!」
と脅しの一言。
ハードだからジーンズでは厳しい、という触れ込み。
どないな道やねん。

中途で、分かれ道があり、そこから急勾配。
上のお姉ちゃんはずーっと先頭を、
他の兄弟児小学生たちとひょいひょい登っていたが、
私と下のお姉ちゃんは、列の中ほどをえんやこら登る。
枯葉で滑り、ちょっとべそをかきながらも、
お姉ちゃん、しっかり登れてた。
ここで踏ん張る力は、
初夏に予定されて、今頑張っている相撲の力になるのだ。
他のみんなを見回してみた。
涙が出る子もいたが、
断念することなく、延々と続く急な道を、
頑張って登れていた。

みんな、大きくなったなあ!

頂上は、いい風でとても気持ちよかった。

登れたみんなは、達成感満々で、
頂上我庭といわんばかりに遊んでいた。元気元気。

下山すると、カレーパーティ。
その後、子どもたちと遊ぶ時間は、
大縄跳びと、鬼ごっこ。こっちの方が、登山後の大人の身体にはハードであった。

帰宅すると、疲れ気味の夫と、
昼寝中の力。
やや痰が多いらしい。

そのまま大きな変化無く夜はちゃんと眠ったが、
久々に、夜中、何度も吸引しなければいけなかった。
具合悪いって感じじゃないけどなあ。
登山後の私、朦朧としながら、吸引を続けた。
朝もイマイチ、だったので、
カニューレ固定紐を確認すると微妙に少し緩んでいる。
締めなおすと、痰は落ち着いた。
いかんいかん、ちゃんとチェックせねば。
ごめん力、気持ち悪かったやろ。

夫が勤務の日曜日、
昨夜、ほとんど眠れなかった私は、
登山鬼ごっこで体がガビガビになってるし、すっかりどんより~。
夕方、力が眠ったところですかさずお姉ちゃん達に、
「力が起きたら起こしてね」と、少し眠らせてもらった。
で、少し挽回。

お姉ちゃん達、やっぱ頼りになるわ。