みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

多チャンネルを持ちたい母にとって

尻に火がついて、大学のレポートはひとまず提出できた。
ゼミ分はまだ未完ではあるが、今期はとりあえずこれでおしまい。

月末には、また、継続か退学かの意思表示をしなければならない。
力が退院してすぐに、復学か退学か迷ったが、
とりあえず復学してやってみることにして今に至る。

後期授業が始まってすぐの10月から、
力は連続して入院してしまった。
その後も、なんやかんや、てんやわんやに年末に突入、また入院。

年明けてようやく大学のことを思い出し、
こうやって、締切直前に課題をやるが、
これでは、体を成していない。
自分の学生時代と全く変わってない。
本質は変わらんな。

こんな状態の半期だったので、
とても残念なのだが、
今期限りで大学から一旦離れようと思っている。

第一の理由として、何より、
経済的な部分が大きい。
社会人学生として在籍しているので、
基本は「我で稼いだ金で学べ」だ。
家庭を持つものにとって、
自分で稼いだ分は自分だけのもの、ではないことは当然だが、
今は自分でも稼いでいない。
夫の稼ぎの中から捻出してまで学費にあてることは、どうしても抵抗がある。
(今期分は事前プール分で予算内)
現実的に、
二馬力が一馬力になった上、
力のことにも、お姉ちゃんたちのことにも、
節約できないお金は、今からどんどん増えるだろうから。

もう一つは、
モチベーションの問題だ。

「片手間にやれること」
は、それなりのことだ。
メインのやるべきことが、今の生活にとって大部分を占めているので、
他のことがほとんど「片手間」になっている。
片手間事業がそれなりの結果になることに対して、
言い訳がましくなる自分も嫌なので、
片手間事業はますます片手間化してしまう、悪循環だ。


一つのことに、ただひたすらに打ち込める人は、
いいなあ、うらやましいなあ、と思う。
が、
自分は、いろんなことをやりたい、と思うタイプ。
多チャンネルを持つことで、
それぞれのバランスを保っている、というところ。
ただ、学生時期や、独身時期のように、
何でも自分で決め、
自分のコンディションだけを整えて、
わき目もふらずに突っ走られた時期は、
本当に贅沢な時間だった、と思う。

力が退院して半年。
もっと、
これはやれたのでは、
あれもやれたのでは、
と思うこと多々だが、
春からは、
大学を辞め、
新聞の連載執筆も終わってしまっているので、
スケジュール帳は空き空きだ。
この状態で何をしよう?何ができるのだろう?
と、思い巡らしている。
ちょっと、下降線をたどっているこのごろ。いつもの波がきている。

何かやりたいよなあー。


まあ、あと半年先には、
「まー、こんなこと思ってたのね、能天気~。」
と思ってるような気もするが。