みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

一票の重み、一筆の重み

先日、当地で首長選挙があった。
投票率が前回よりも10%以上も上がったらしいが、
それでも40%台だ。
最近の選挙はほとんどこんな感じだ。
民意が反映されている、と言えるのだろうか?

選挙に行かない人は、もしかすると、
やんごとなき理由があるのかもしれない。
でも国民として、選挙は絶対に行かねばならないと思う。
それがたとえ、白票でも。
正当な理由なき不投票は、罰則でもいいのではないか、とも思う。

選挙に殆ど言ったことがない自分の実弟は、よくこう言っていた。
「俺が行っても行かんでも、なーんも変わらん。」

あきらめの境地はよく分かる。
実際、自分もそういう気持ちになる。

でも、ゼロと、一票は、全然違うはずだ。

国民殆どが投票する、という情勢になれば、
絶対に変わると思う。立候補者や議員の質も絶対に上がるし。

さて、この初冬の季節、
通っている保育園では、
保育行政に対する請願書の署名のお願いが来る時期だ。

署名は、最近の個人情報保護法のあおりで、
かなり集めにくくなっているらしい。
住所氏名を書くわずらわしさも、あるだろう。

先日、園のお友達のお母さんが、
街頭署名に立った際、
かなり高齢のおばあさんからこう言われたそうだ。
「あんたら、自分たちが金稼ぐ為に働きよーくせに、なんば言いよるとね!」
悔しくて涙が出そうだった、と言っていた。

確かに、金を稼ぐ為に仕事をしている、と言われれば、その通りだ。

生活のために仕事をせねばならない家庭もあるだろう。
生活の余裕のために仕事をしている家庭もあるだろう。
自己実現のために働いている人もいると思う。
いろいろだ。

でも、これだけはみんなに共通している、
今、
子を産み、育てながら仕事することは、
特に母親にとって、とてもハードな社会だってこと。

産めよ増やせよ
なんて、言うは易しだ。
問題はその後。

こんな世の中だ。
「一人の子を一人前に成人させたらボーナス200万」
なんて施策の方が、
少子化対策に費用対効果が高い気がする。
(テレビ番組「大田総理~」に提案しよっかな。)

署名も、自分の一筆くらいで変えられるわけないやんか、
本当に思いが届くわけないやんか、
と思う人も多いだろう。
でも、
やっぱり、ゼロと、一筆では、全然違うはず。

温暖化対策のためのマイバッグや、ごみの分別やごみ減らし、
排水浄化の為の重曹や石鹸使用などもそうだ。
自分だけやっても何もならん、と、
みんな思ってたら何も変わらない。

こんな自分でもできることは、たくさんある。

http://www.hoiku-zenhoren.org/