みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

生活発表会

イメージ 1

週末は下のお姉ちゃんの生活発表会。
他の保育園や幼稚園では、いわゆる「おゆうぎ会」にあたるものではないかと思うが、
今お世話になっている保育園では、
毎日の生活の場をみんなに見せる、という意味から、
こんな名前がついている。
以上児は、
発表会にむかって取り組んだ歌などの「何か」を見せるので、
おゆうぎ会に近い感じになるかもしれないが、
未満児さんは、いつもの保育風景の再現を大人が見ることができるように、
工夫されているので、
まさに「生活発表会」という名前がぴったりだ。

当日は朝が早かったので、
前日からばあさんに泊まってもらった。
朝8時前には出たので、
午後の帰宅まで、6時間ほどお願いすることになる。
ばあさん、快く引き受けてくれたが、
大変だろうなあ、と思いつつ。

0歳児から、順番で登場である。
0歳児は、本当に、とてもかわいかった。
でも、
力が入園できていれば、この場にいたんだろうな、と思い、
力が元気にはいはいしている姿がオーバーラップして、
複雑な気持ちになっていたこともホンネだった。


下のお姉ちゃんは年中さんなので、ラスト2番手の出番。
ブレーメンの音楽隊」のお話と、
「森のへなそうる」という絵本から想起したお話を、
みんなの前でご披露した。
家でたくさん練習していてほとんど完璧だったのだが、
本番はさすがに緊張したのか、声が小さかった。
みんなで歌った歌は、大きな声で楽しそうだったが。
前夜、ぜんそく気味で、せきこみ夜中までかなりきつそうだった。
朝は復活して、元気に発表会に参加できたが、
もしかして、昨日のぜんそく気味は、緊張からだったのかも、
と夫と話していた。

昼ごはん後、
今年は、親子交流のための、
親の即興劇、というものだった。
昼ご飯中にいきなり絵本を渡されて、
それをクラスの親全員で、劇として、
みんなにご披露しなければいけない、という、
かなり、難儀なものだった。

私たちのクラスは「オオカミと七匹の子ヤギ」。
20分程度の打ち合わせで、しかも、大道具も小道具もない状態で、
何ができるというのだ、と思っていた。
でも、やってみると、やれるもんで、
「おむすびころりん」、「ももたろう」の課題を与えられた他クラスともに、
芸達者さん方の力量もあり、
子ども達には結構受けるできとなった。
やっぱこの園の父ちゃん母ちゃんはすごいなあ!と再認識した次第であった。

ちなみに、うちの父ちゃんはオオカミ役をして、
へんな笑いをとっており、私はかなり恥ずかしかった。
対して私は、最初から最後まで棒立ちですんだ、
一番小さな子ヤギが隠れる長時計の役だったので、
超楽勝であった。

学芸会系が大好きな夫と私。
もうちょっと、演出と練習をさせて欲しかったよねえ、
と、あとから、
あーでもない、こーでもない、
と、「オオカミと七匹の子ヤギ」演出プランを考えていた。
あほ父ちゃんに引き続き、あほ夫婦な私たち。。。

会の後は引き続きクラス懇談会があったので、夫と娘達は先に帰し、
私が園に残った。
そのころから、かなり具合が悪くなっていた。
前日、力は、私が寝る午前1時から起きだし、
長いこと起きていた。
朝も早かったので睡眠時間は細切れ3時間ほど。
これちょっとやばいよなあ、と思っていたが、やっぱり。

朦朧としながらクラス会に出て、終わってすぐにバスに乗って帰ったが、
ほうほうの体であった。
帰るなり、薬を飲み、「ちょっと寝る」と布団に倒れこんだ。
久しぶりに超超やばい状態。
おばあちゃんがいたのと、夫がいたので、どうにか助かったが。

夕方起きるに起きたが、全く回復しておらず、
力の風呂とつけかえ処置があったので、
どうにかやって、夕食は宅配を頼んだ。
お腹は減っているが、全くのどを通らず。
こりゃいかんぞ、という気持ちばかりであった。
こりゃいかんぞ、と思った夫は、
文句も言わずに、注入や、お姉ちゃん達の世話など、
やれることはやっていた。
お姉ちゃん達も、ぐずぐず言わずに、おとなしく寝てくれた。

夜中少し復活したが、
久しぶりに、力の側ではなく、寝室で寝た。
寝室で寝るのは数ヶ月ぶり。

翌朝、遅めに起きたが、ぱりっとしない。
くそー、なんこれ、たいがいしてよ、と思いながら、
気合よ気合~、と、ルーティンこなしていたら、
昼ごろからようやく回復傾向。

数か月分の疲労かもしれない。

昨日、私が寝ている間に帰ってしまった母に電話をしてみた。
はっきりは言わなかったが、
6時間の一人での力のケアは、やっぱり大変だったようだ。
「あんたがどんだけ大変か、よーくわかったよ。
やっぱり、あんたが倒れたら、どうにもならん。
何時間かでも、あんたがぐっすり眠れる体勢を整えないかんね。」
と言っていた。

私は既に慣れてしまっているが、
たまのケアだし、やはり、ばあさんには大変。
そりゃそうだ。
元気で健康な赤ちゃんの育児だって、
相当に大変なんだから。

この発表会の日のことは、
以降、ベビーシッターさんや、訪問看護などのサービスを、
頼むことも頭に置かねば、と、考えさせらるきっかけとなった。
お金がかかることには、目をつぶらなきゃ。
さらに、私がぶっ倒れてしまったり、
何らかの理由でできなくなった時にどうするかってことも、
ちゃんとシミュレーションしておかんといかん、
と、緊急性を思い知った日であった。