みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

赤ちゃんポスト設置の是非

熊本のある病院で、
赤ちゃんポスト」を設置することが決まったという記事を読んだ。
年内に設置するとのこと。

赤ちゃんポスト」は、生んだがどうしても育てられない親の為の救済制度。
病院に専用窓口を設置し、保育器もある。
赤ちゃんが置いていかれたらすぐにブザーがなり、
助産師さんがかけつける、というしくみ。
24時間監視状態だとのこと。
大部分が、乳児院で面倒を見ることになるそうだが、
里親探しまでつなげたい、という将来的な見通しがあるらしい。

ずいぶん前に、
この「赤ちゃんポスト」取組の発祥地であるドイツの実態について、
テレビで見たことがあったので、
このニュース、すぐに目に付いた。

子捨て助長の懸念、という問題は、当然あるかと思う。

でも、最近の子どもの虐待事件などを考えると、
育てられない、と思った子どもを受け入れてもらえるしくみがあれば、
死ななくてもいい、ひどいめにあわなくてもいい、子ども達を救えるのでは、と思う。
身勝手な大人の出産による子どもであっても、
生きる権利はある。
捨てられたり、疎んじられ、虐待される筋合いはない。

お姉ちゃん達のかかりつけの小児科の先生がよく言っていた。
「この子達は、日本に生まれたことで、
世界の中で、とても幸運な数少ない幸福な子どもなんですよ。」

日本という、明らかに恵まれた環境にあっても、
不幸な目にあわざるをえない子ども達はたくさんいる。
求め、愛してくれる大人の下で育てられることが、
子どもにとって最も幸福なことではないか、と思う。