みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

下のお姉ちゃんのユウウツ

今回の連続2回の入院で、
下のお姉ちゃんはかなり参ったらしい。

1回目の入院では、上のお姉ちゃの方が泣いて、
「またちーくん、ずーっと入院するっちゃろ?お母さんも、ずーっと病院っちゃろ?」
と、ものすごく不安になっていたらしい。

でも、すぐに退院できたので、
上のお姉ちゃんは、こんな状況が少し理解できたらしく、
2回目の入院は、
おばあちゃんと一緒にいられるちょっとよそ行き気分を、
それなりに楽しんだようだ。

下のお姉ちゃんは、まだまだ、だ。
おがあちゃああん、ママがいいいいい~、
と、一日一回は大泣きして、
ばあさんを閉口させていたらしい。

ばあさんも私も、
下のお姉ちゃんの里心がつくのを恐れ、
お互い電話連絡をやめておいた。
メールのみ。(最近、ばあさんも遅まきながらメールができるようになった)

ばあさんのお迎え時の下のお姉ちゃんの話。

「あのねえ、R(=下のお姉ちゃん)ね、
お母さんが一番好き。
でね、次がちーくん、
その次がお父さん、
その次がお姉ちゃん。」

これは最近、Rがよく話す家族のランキングなのだが、
(これで、必ず、上のお姉ちゃんと大喧嘩になる。)
再入院した次の日に、このランキングを車で話していた後、急に無言になって、
「もーーう、ちーくんの、ばかばかばかばかばかばかあー。」
と叫んだそうだ。

また、再入院して3日目。
車でわんわん泣いていたR。
ばあさんが、
「そんなに泣きよったら、ちーくん、よくならんよ。
お母さん、ずっと帰ってこんよ。」
と言うと、
はっと気づいた顔で、
「R、もう泣かん!!!!」
と毅然とした態度に変わって、それっきり、一度も泣かなかったらしい。

彼女なりに、いろいろと逡巡している。

これから少しの間、
不自由かけると思うけど、
頑張ってくれい、Rよう。