みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

久々、大学へ

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今朝は数時間、力を看護師さんにお願いして、
久々に大学へ。

現在、大学院博士課程に在籍している。
博士に進学してから、あまりにも育児仕事家事との両立がしんどくなって、
ずっと休学していたため、
とうとう、この時期を狙ったかのように9月末で休学期間が満了する。
復学か退学かどちらか。

今年度から、仕事は転職するつもり、ドクターには復学するつもりが、
事前のもくろみと大きく外れてしまった。
何事も計画通りにはいかんということだ。

今後の相談の為、教授に会いに行った。
教授とは、ちょっとした御縁があり、
そのまま社会人学生として受け入れてもらった。(もちろん入試は経た)
先生は日本及び海外でもいろんな実績を挙げている人だが、
話すととてもフランクで、それが魅力。
ちまちました相談にも、ちゃんと応じてくれるし、
ただの雑談でも、インスピレーションを与えてくれる人である。

教授からは、退学届に、一応サインはもらった。
こちらの事情は把握してくれているので、
あとはあなた次第、と。

今から力がどうなるか、よくわからん。
このまま問題なく、大きくなってくれるとも、
前途多難なのかも、とも思う。
ただ、現実、気管切開し、今の時点で注入が数時間おきにあるので、
外で長い時間過ごすことはかなり難しい。
学生さんと同様、授業に出席して、という形はとうてい無理なので、
教授陣と相談しながら、どうにか必要単位をそろえるという形になるだろう。
でも、博士のメインは論文と学会発表なんだよな。

実際、復学することは、経済的にも合理的ではない。
この状況では、退学というのが、常道と思われる。

でも。
迷う時、いつもはるか母の言葉を思い出す。
「自分のこと、あきらめたらダメよ!」

そうだよなあ。なんもかんもひっつめたら、
自分も、息つく場も、全くなくなりそうだ。

社会人学生になったことは、いろんな面で、とてもよかったと思う。
当時、既に子持ちだったので、
一日一日がハードで、
心行くまで授業やゼミには出ることができなかったが、
現役学生さんとの交流や、同じく社会人学生のいろんな分野の人たちとお話しすることは、
とても刺激的であった。
少しは自分の引き出しが増えた気がする。
周りの人にも、少しは影響を与えたような気もする。

どうしよう。
とりあえず、後期授業料の債権が発生する直前まで考えてみましょう。

母の話は以上。

力は、いつものごとく落ち着いていたらしい。
到着すると寝ていたが、
ばたばたと風呂と注入の準備していると、ぽっかり目を開けて、
何しよったとー、という目で見た。
ごめんごめん。

体重計測。4094gに増えていた。
いつのまにか、4キロ当たり前にのってるよ。
入院時の4.5キロには、到達しないだろうが、
このままなら、先行き明るいはず。
入院時は、飲ませて、身につかせるることにものすごくエネルギーを使っていたから。

ウンチも、少しゆるくなる時もあるが、
そのまま落ち込むということはなし。
今までと同様である。

月曜日から0.8kcal/1ccを一回80ccに増量されている。
体重当たりの必要量はとっくに突破し、これだけ入れば十分、という量まで伸びてきた。

今まで、ほとんどトラブルなく、ここまで伸びてこれたのは、
驚くべきことらしい。
長期間の静脈栄養点滴でも、全く感染を起こさなかったことも、
驚くべきことらしい。

力くん、キミはやっぱり、すごいやつなのかも。

そうそう、
力が一時帰宅した週末。
この日は、とても涼しくて、
クーラー要らずの過ごしやすい日だったが、
力が気圧をも動かしたんかもね、と言っていた。

力が帰宅する前に、待っていたおばあちゃんとお姉ちゃん達がテレビを見ようとしていたら、
いきなり切れたというので、夕方確認したら、故障していた。
この、物入りの時期に、なんとまあ。
購入しなければいけない羽目になったのだが、
もしかして、テレビも、力が撃破したのかもね、と言っていた。

力くん、キミにはもしや、超常の力が備わっているのではないのか??(ありえんありえん)