昨朝のNHK朝7時のニュースでも、各紙朝刊でも、引退報道はトップ扱いだった。
他にニュースがなかったとは言え、
一サッカー選手の引退がヘッドラインなのは、すごいことやと思った。
後からゆっくり新聞に目を通した。
20代での一般的には早い引退に、
好意的なもの、批判的なもの、各紙それぞれの色があって面白かった。
中田は、サッカー見るとしてもW杯くらい、と言うレベルの人でも知っている唯一の選手だろう。
うちのお姉ちゃん達でさえ、テレビで試合をみているとき、
遠目のカメラアングル画面でも、中田ヒデだけは判別していた。
「中田がでとらんけん、負けたっちゃない?」
というほどだ。
中田ファンの夫の影響もあり、
中田公式サイトnakata netを、開設以来、時々見に行っていた。
ファンとは言えないレベルだが、
初めてサッカー選手として本格的に海外で活躍したパイオニアを、
やっぱり応援して、注目していた。
やめたのは、私にも大ニュース。
引退報道の元になったhide's mailは、
ニュースに気づいた時にはもう既に、直接アクセス不能になっており、
新聞記事にて読んだ。
読んでみて、ちょっと涙出そうだった。
学生時代に、お遊びと見られるようなサークルレベルのテニスでも、
自分なりに一生懸命取組んだ。
最後の年は、キャプテンまでやらせてもらった。
何ヶ月も前から、毎日が最後のトーナメントと団体戦に向けての日々だった気がする。
(学生なら勉強しろよ!)
かなりテンパっていた。
霊感があると言われていた先輩に、
「お前、何か今、○×(サークルの名前)そのものになっとうよ。」
と言われたほどだ。
結局、最大の目標だった団体戦は取れずに、
個人戦、しかもシングルスだけで優勝してしまった。
取れる戦力だったのに。
みんなと勝利を分かち合えずに、悔いが残った。やり直したかった。
なんじゃそりゃ、自分だけやんか、と、空虚だった。
自分の中での事前のイメージでは、問題は決勝だけだったが、
そこまでもいかずに終わった。
試合当日のちょっとしたイレギュラーないくつかの出来事が原因だったと思っている。
何事も計画通りにはいかん、実力どおりにもいかん。
チーム競技は難しいなあ、とその時思った。
自分と同じだけ、勝ちに向かえる気持ちと、
それを出せる力がみんなにあったらよかったのに、
と勝手に思ってしまっていた。
でも、本当の原因は、自分が勝負に徹し切れなかったからなんだ。
全員が笑える道を求めたために、かえってみんなを落胆させてしまった。
これがチーム競技。もっと違うやり方でいけばよかったんかな。自分は不適格だったんじゃないか。
今でもたまに思い出す。
こんな素人の素人の素人レベルでさえ、
当時、自分的にはすごい葛藤とプレッシャーの中で過ごしていた。
hide's mailを読んで、
レベルは雲泥の差以上だが、
少し重ねてしまった。
スポーツに限らず、いろんな局面を背負ってきた人には、
きっと共感できるのでは、と思う。
責任を負って戦うことの重さは、
その立場に立った人にしか解らない。
http://www.nakata.net/