みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

また持ち直したか

今日も注入60ccのまま。
うんちはなかなかだ。

昼すぐの沐浴の時の話。
力の右肩には点滴が入っており、感染を防ぐために、
濡らさない様に防水シートを毎回貼る。
でも、ぴったり貼り付けることはほとんど不可能。
必ずといっていいほど、貼ったところから水が漏れて、
やっぱり濡れてしまう。毎回点滴保護のガーゼなどは交換になる。
また、気管切開のカニューレ下のガーゼも、固定紐も濡れるので、
それらも全て交換。
加えて、手術傷の消毒、胃ろうの穴の消毒と、
つまり、力の沐浴はとってもおおごとなのだ。

今日は私が入れた。
点滴部分がやっぱり濡れたので、換えることになった。
気管切開の固定紐を先に換えることになり、
古い紐をはさみで切っていたら、何と、カニューレの通し穴まで切ってしまった!
こんなに簡単に切れるとは。
緊急用予備のカニューレに入れ替えして、
紐を結びなおした。
ついでに気管切開孔の消毒とガーゼ交換もやってみよう、と言うことになり、
初めてやることになった。
看護師さんの介助もあり、いつも見ている事もあって、
わりと緊張せずにできた。
これで、気管切開の一連の流れは全てやってみたことになる。
あとは慣れ。

少し経って、耳鼻科医が来てくれた。
カニューレ通し穴を切ってしまうなんて、と、
担当看護師も、耳鼻科医も、ちょっと不機嫌そうだった。
力のカニューレは、市販のものを1cm短く加工してもらっているので、
また新たに耳鼻科医が作らねばならないのだ。

まあ、確かに、私の注意不足ではある。

でも、穴切るなんてこと、病院で経験しててよかった。アーガイルのカニューレは、特別柔らかい。
病院で、看護師、医師がそばにいたので、そこまで動揺しなかったが、
家で一人なら、かなりパニクっていただろう。あー恐ろしい。