経過は安定しているので、予定通り病棟に上がります、とのこと。
急いで準備して病院へ向かった。
ＩＣＵから出てきた力、やっぱり白々として、今ひとつ顔色は良くない。
でも、酸素も外されていたし、
血液検査の結果も、何も問題はなかったようだ。安心。
昨晩から急患さんがきて、初めて同室になった。
現在、外科・整形病棟は満床。
日中も、私が帰宅する時間も、かなりあわただしかった。
今この時間も、外科手術の待機の人がいるとのこと。
重なる時は重なるんだろうな。先日までがらんとしていたのに。
そういえば、私の以前の職場の同僚の子どもが一昨日から入院していた。偶然再会。
職場結婚で、昨年秋に退職した、と聞いていたが、
今月頭に出産して、２週間前から吐きだして、この病院に診察にきたら即手術だったそうだ。
彼女、今回が初産だし、かなり動揺した、と心配そうだった。
赤ちゃんを見せてもらった。ぽちゃぽちゃして元気そう。だいじょぶ！
点滴で入れている、痛み止めの薬が眠たくなるため、
ぼんやりしていた。
ぐっすりだからか、やや酸素飽和度が下がり気味。ちょっと心配しながら見ていた。
昼前に夫は仕事に戻り、お昼過ぎて食事でもしよか、と思ったら、
じいさんが饅頭持ってやってきた。
ちから！とじじが声かけると、目を開けた。分かるんだろか？
そして、わあーんと泣き出した。目開けたら痛そう～。
ちょうど耳鼻科医が見に来てくれて、気管内をチェックしてくれた。
気管内に少し血がにじんでいた。
おそらく、手術中の麻酔のための挿管で、気管内を少し傷つけてしまったからでは？
ということで、何度か気管内を洗うときれいになった。よかった。
それからずっとぐっすりだった。
夕方、夫側のおじいちゃんおばあちゃんが来てくれた。
夫が今日は泊まりだが、仕事終わるまでのつなぎに付き添いにきてくれたのだ。
相変わらずおばあちゃんがどっさりお弁当を作ってきてくれており、
私達の夕食分もいただいた。助かる～。
じじばばが力のそばに行くと、また目を覚ました。何で？
そして、また、わあああーんと大泣きした。
私が手を握ると、おさまった。わかってるんかな。
アイスノンを換えてやると、ちょっと落ち着いた。
おばあちゃんが、もう帰りなさい、と言ってくれて帰り支度をしていると、
主治医がやってきた。
昨日の手術にも立ち会ってくれていたし、経過も聞いていたみたいだが、
予想以上に上手くいったらしい、と言うと、とても喜んでくれた。
でも、やや酸素飽和度が下がり気味なんです、というと、
まだ麻酔がすっかり抜けきったわけではないし、
酸素入れといた安心じゃない？と主治医から指示してもらって、
酸素を少し供給することになった。
こんな話しながら、看護師さんが痰取りをすると、
真っ赤な鮮血が引けた。げげげ、これ何？真っ赤やんか。
何度かひくが、何度も鮮血が引ける。
耳鼻科の先生に連絡とってもらい、
主治医は、胸の音を聴診してくれた。
ちょっと右の肺からごろごろしているので、きちんと痰取りして、
様子見てみていいのでは、ということだった。
少し経って、耳鼻科医もまたやってきてくれた。
ファイバでのぞくと、昼見た時もあった肉芽の根元が、
カニューレ先に当たって切れており、血がいっぱい出ていた。
また気管内を洗い、少し落ち着いた。
肉芽の出血ならまだ、肺出血なんかの恐ろしい事態でなくてよかったが、
相変わらず冷えさせてくれるわ。
痰取りは頻繁にしておかないと、
中で血が固まると、よくない。
夜まで鮮血が引けているらしいが、どうなんだろう？
朝一で、また、いつも朝早い耳鼻科医がチェックしてくれるそうなので、
大丈夫だとは思うが。
病棟一日目から、ちょっと波乱含み。
