みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

手術前日

イメージ 1

明日は4度目の手術。
夜もぐっすり、そのまま朝まで寝ていたが、身体拭きの時に起きた。
手術前なので、シャンプーもしてもらった。

メイン担当の看護師、昨日夕方の術前説明に勤務時間外だったと思うが入ってくれていた。
その後夜勤明け、朝会った時に、
「あんまりこんなことは言いたくないけど、
力くん、今まで何のトラブルもなく、ここにいたけど、実はいろんなリスクを抱えている。
手術場では、一瞬で危篤状態の可能性はあると思う。
だから、おじいちゃんおばあちゃんたちにも、大丈夫だろう、と楽観しないように、
ちゃんと言っておいてね。
無事手術場から出られるように、祈っておいてください、って。」
と、術前説明時と同じく、釘を刺された。

昼すぎにまた眠ってしまったが、まあまあ調子は良さそうだ。
痰は昨日よりは減った感じ。腸液排出量も、今日は昨日の大量と比べると非常に少なめ。

手術場の担当看護師さんが顔見に来てくれた。
前回の手術から徐脈傾向なので、心配だと話した。
眠ったままだったので、じっと顔色を見てくれて、明日頑張りましょー、と帰っていった。
その後、耳鼻科医も様子を見に来てくれた。ちょうど箱ラックに座ったところで、
相変わらず不自然な顔をしていたが、耳鼻科医は、「かーわいいー!」。
昨日ファイバで気管内をのぞいた感じでは、
風邪等はひいてない、痰多かったのは、よだれが流れていったからだろう、
と言ってくれたので、安心した。

麻酔科とICUの担当看護師が、術前説明になかなか来てくれなかったので、
私はお姉ちゃん達のお迎えのため帰宅し、夫が仕事抜け出して説明を受けた。
徐脈、多汗、手足の冷えは循環に関係あるので、注意してもらうよう伝えたらしい。


手術は、成功して当たり前、ではない。
麻酔をして、腹を開く。何らかの処置をする。出血もする。
力みたいに、いろんなところにいろいろと抱えていると、
予想外のことが起きる可能性はぐーんと高くなるのは当然。
現に、腸切除したことも、予想外の合併症だ。

実は、一週間前くらいから緊張しっぱなしだった。
それでか、何か体調すぐれず。
家族みな、せきしたり、だるかったりで、いまいち精彩を欠いているが、
家族の中で一番小さな力に、この山をどうにか乗り越えてもらうべく、
私達も、元気出していきましょう~。

下のお姉ちゃん、最近乾杯の音頭をとるのがはやり。
先週末と先々週末、みんなで夕食食べた時、
「じゃあ、ちーくん、手術頑張ってね!かんぱ~い!!」
と、何も教えてないのに、ちゃんと前振りしてくれてた。

お姉ちゃん達も、ちーすけのこと、ちゃーんと応援してくれてるよおう!