お姉ちゃんたち、頑張っている。
でも、こんな生活が一ヶ月。かなりフラフラ揺れているのは確か。
保育園の園長先生から、今年度に入る前に、
一番上のお姉ちゃんのことに対して、
「年長さんの一年は、思春期と同じ心の揺れが見られます。しっかりと見てあげてくださいね。」
と言われた。
一年間を通じて、その言葉が思い出される時が何度もあった。
先日、園行事で夜遅くなった。
そのま夫は病院へ、私が娘たちを連れて家に帰ろうとしていたが、
その日は、私、疲れからかものすごい頭痛に見舞われ、
早く帰りたい、早く家の布団で寝たい、とそればかり思っていた。
お姉ちゃんたち2人が、なんだかんだと膝にまとわりついていたが、
真ん中のお姉ちゃんをあやしている時に、
上のお姉ちゃんが、いきなり私の頭を叩いた。
具合悪くて余裕もなかったし、頭叩かれてムカムカっときて、
私はかなり激しくお姉ちゃんを怒った。
「なんで叩くとっ?」
「だって、いやな気持ちがしたもん。」
「なんでいやな気持ちになったと?」
「わからん。」
らちがあかなかった。
そのまま帰り、寝かせて、いかんかったなあー、と思い返して私も寝た。
翌日、少し寝たからか私もスッキリした。
朝、登園する時に、お姉ちゃんにまた聞いてみた。
「昨日、何でいやな気持ちがしたと?」
「だってね、だってね、お母さんに抱っこしてもらいたかったと。」
ああそうか。
やっぱりお姉ちゃんも、子どもだ。
ちゃんと抱っこしてあげなきゃ。
高校時代にはまっていた銀色夏生の詩を思い出した。
はっきり覚えてないけど多分こんなフレーズ。
-理由もなく泣きたいとか、よく言っていたけれど
-理由がないことなんかひとつもなかった。
子どもたち、それは赤ちゃんであっても、
訳が分からん行動なんて一つもない。
彼らがやることには、
必ず理由がある。