そういえば、インフル騒ぎで書いてなかったのを思い出した。
力は手術をすることになった。
それも、二箇所いっぺんに。
既に挿管しているので、
挿管している期間が長くなると、いろんな弊害が出てくるのと、
複数回全身麻酔をかけるリスクを避けるため。
一つは逆流症の治療のための手術。
これは、胃に入ったものを食道に戻さないために、
胃と食道の境目を絞ってしまう手術だ。
絞るといっても分割してしまうわけではないので、
口から物は食べられる。
でも、力、今のところ口からミルクをうまく飲めないので、
あわせて、胃ろう、という処置もする。
これは胃の壁に穴を開けて外部につなげ、
そこに管を入れて直接胃にミルクなどを入れることができるようにすることだ。
もう一つは、気管切開。
首ののど下を切開し、気管に穴を開けて、
直接そこから呼吸できるようにする。
どちらの手術も、顎が小さいことに起因する。
顎が小さいから嚥下がうまくいかず、
食道から胃へうまく流れていかないことが逆流の元になる。
もちろん、内臓奇形もあるのかもしれないが。
また、顎の骨が小さく前にせり出ていないことで、
舌がのどのキャパに納まらず、気道を邪魔して呼吸困難になる。
最初は見かけだけ、
と思っていた小顎だが、こんなにもいろんなところに影響を及ぼすとは。
それも、どちらも生死に大きく関わる。
正常な人間の身体は、本当にうまくできている。
神様がつくり賜うた、完璧な機能。
健康なことは奇跡だ。
力はそれを人工的に変えざるを得ない。生きるために。
手術がうまくいって、それがうまく適応してくれたらいい。
そう祈るばかりである。