みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

舞い戻り再入院。超レア案件にて

再入院1日目。

退院して、家滞在9時間後には、

救急外来にて処置されていた。

 

以下、長い夜の状況、長文ご容赦。

 

退院、帰宅して夜、

お待ちかねの入浴後、

いつも通り投薬するも、

いきなり家初日から鼻チューブ詰まりが発生。

 

水が入った大小シリンジで、

押したり引いたり。

なんとなく光が見えてきたか?

と思ったら、

ポンっという破裂音がして、

眠りかぶっていた力の身体がビクンと跳ねた。

 

チューブ詰まりは解消したが、

あの音何よ?と不穏。

聴診器でいろんなところの音を聞いてみたが、

入眠後でもあり、

胃には何も入っていないから微小音、

腸近辺はよくわからん、

左肺が少し音が小さいかなというくらい。

 

注入再開してみると、

10分ほどたったころか、

珍しく寝たまま咳き込み、

吸引したら、経管栄養剤が出てきた。

口や鼻からも。

 

注入は止めて、時間外電話へ連絡。

夜勤の医師と話す。

 

医師の見立ては、

十二指腸のチューブ先端が動いて、

胃に移動して、

注入物が入っても空っぽの胃の動きが悪く、

逆流して口鼻気道から出てきたのではないか、

とのこと。

 

まずは頭を上げて、吸引しっかりして、

鼻のチューブ内も空にして、

自家用車で来るように、

そんなに危険な状態ではないから、

大丈夫、とのこと。

 

吸引しても、酸素飽和度が下がる。

酸素ボンベ背負い、車で急いだ。

 

救急外来へはタッチの差で、

おそらく重篤な患者さんの救急車2台の前に滑り込んだ。

 

入るのは入ったが、

タッチの差だったため、

救急はかなり火の車になっていた。

 

看護師さんが走り回り、

途中から看護師さんがいなくなり、

医師は力を一人で処置。

お母さんお手伝い良いですか?

と言われて、もちろん、と、

その後ほぼ助手状態で、

採血やレントゲンの補助をした。

だいたい22時ごろ。

 

透視室に行き、

みてみると、

管は元あったところにそのままある。

それなら、破裂音や、

今の状況なぜか?

 

鼻のチューブから少しずつ水を注入して動きを見た。

なんと、食道付近で水がふわっと漏れている。

よくみると、

ずれたチューブが見えた。

 

破裂音はチューブが破断した音だった。

押したり引いたりの圧力のためだろうが、

非力(ではないかもしれない)な女手の押し引きで、

こんな部分が破裂するのか??

医師も、みたことない、と。

 

まずは原因究明できたことでさらに問題。

完全に切断してしまっていたら、

下方のチューブを回収することが、

かなり難儀になる。

場合によっては手術もあり。

 

医師がゆっくり引っ張って抜いているのを、

祈るような気持ちで見ていた。

破れているところが見えて、

なんとか皮一枚で繋がっていた。

チューブ全回収。

よかったーーー。

医師もホッとした様子。

 

新しいチューブ挿入しても良いが、

あまりに人手が足りないので、

一旦保留、今日は点滴だけ、

加えて、

誤嚥性肺炎が大いに考えられるので、

このまま抗生剤治療になる、との説明。

 

一旦待合室に戻り準備を待つ間に、

発作なのか、痙攣が始まった。

再度処置室に入り、

早めに点滴投与お願いした。

採血の結果、脱水症状とのこと。

 

なかなか痙攣収まらず、

酸素飽和度も上がらず、

焦ったが、

少しずつ改善、落ち着いてきた。

 

再度、採血するも、

状態悪くできず。

病棟に上がることになった。

 

夜勤看護師さんたちが、

大変やったね、

という顔でむかえてくれた。

そこからは手際よく、

抗生剤治療も始まった。

寝たままの力は、

少しずつ数値も落ち着いてきた。

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お気に入りの焼き鳥屋テイクアウト盛り合わせで、

退院祝いをするつもりだったが、

一本も食べられず。

気づけば、2時前。お腹減った。

バタバタ最低限の荷物だけ持ってきた。

何もない。

自販機でカップ麺買って、

薄暗い中食べた。涙涙。

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退院した日に再入院。

しかも超レア案件にて。

厳密には日付は変わっていたので、

翌日再入院、てことになっているが。

 

なかなか気持ち上げられない再入院だが、

最悪な状況でなかったし、

運良く乗り切ったのかもしれない。

これ良しとして、

しっかり養生してもらおう。