みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

言い方と受け取り方

最初に入院した病院では、
冷静じゃない状態だった我々の受け取り方の問題なのかもしれないが、
ちょっとした言葉に、かなり敏感に反応したものだ。

主治医はとても若い方だったが、よくしてくれたと思う。
でも、症状の説明の時、
「いくつかの『アノマリー』が~」、
「いろいろ奇形が出ていますから・・」、
こう言われてしまうと、親としては結構ショックだ。
-で、どうなるんでしょう?
「それは、何ともわかりません。」
そう言われて、不安が増すばかり。
とても不安になったので、医師の友人に電話で相談した位だ。

多分医師としては、力もたくさんの患者の中の一人。
症状も、珍しいものではあっても、単なる症状だ。
何も悪気も無いこともわかる。
断定できない状況や立場もわかる。
わかるんだけどなあ・・・・・。

転院して、新しい主治医の先生から、入院計画と症状の説明を聞いた。
「力くん、『いくつかの小さな』奇形が見られます。」
「これからどうなるかは分かりませんが、一般的な教科書的な症例を言うと、○×△・・・・。」
「今は口から上手に飲めませんが、おそらく飲めると『私は』思っています。」

同じようなことを言われているんだけど、
こちらの方が前を向ける感じがした。

ちょっとした差だけど、受け取るこちらにはえらい違いや。
言い放つ言葉の難しさ。自分も気をつけよう。