みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

研修医

転院した病院では
入院計画や検査結果を話してくれる、多分会社で言うと課長みたいな役割の男性医師、
メインで力を診てくれている女性医師、
それと、ここNICUにて研修中の女性医師、
この三人が力についてくれた。
三人とも、とても信頼できる方たちであった。本当に感謝している。

男性医師はNICU全体を見回っており、なおかつ外来も受け持っているので、
かなり忙しそう。通常はあまり話すことはなかったが、
説明を求めると真摯に答えてくれていた。

メインの女先生は、私たちの少し下の世代ではないかと思われる、若いかわいい先生だった。
夫がいつも彼女の口真似をしていたので、多分、かなり気に入っていたんだろう。

研修医の先生は、背のちっちゃい、気さくな先生だった。
とても話しやすかったので、一番たくさんお話した。
先生も、力のことを気にかけてくれていたようで、
入院時の写真をたくさん撮ってくれていた。
「この時の力くん、かわいかったんで、撮ったんですよー。」
と。
研修医なので、まだちょっと学生ぽい。
でも、それが身近でもあった。
こんな存在も患者にとってはありがたい。
退院の数日前、このNICUでの研修が今日で終わり、とご挨拶に来られて、
一足お先にお別れをした。

力が元気になったところを、いつか本当の医師になった彼女にも見せたいな。