みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

小顎

あごが小さい、
と、搬送される時点でも言われたのだが、
身体全体が小さいからか、見てもあまりわからなかった。
ただ、出産直後から、飲み方が上手でなかったようだ。

顎が小さくて、おちょぼぐちの力。
吸い付くことはできても、
吸って飲み込む、という運動のタイミングが掴めてない。
入院時は、殆ど管注入に頼り、
口から飲めるのは多いときで10cc、平均して5cc位だった。
今、嚥下がうまくできなければ、将来食べることにも支障をきたす。
おっぱい直接ではどうか?と思い、トライさせてもらったが、
やっぱりダメ。

あとは、訓練ですね。少しずつ増やせたらいいですね。
と言われて退院したその日から、
ああやったりこうやったり、と一日8回の授乳タイムは栄養補給及び訓練の時間。
おいしいものをおいしく食べれることは、
生きていく上で一番といっていい位幸せなことやもん、
彼の幸せを奪ってなるものか。

スパルタが奏功したのか、
退院一週間で30ccを口から飲めるようになった。

力、ハードなとこにやってきたもんだ、と思ってることだろう。
これからも一緒に頑張るぜい。