みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

面会~出産1日目

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出産後、お世話する赤ちゃんはいないは、身体は元気だわで、
手持ち無沙汰になっていた私に看護婦さんが、
「面会行かれますか?調子よければいいですよ。」
とのこと。
外出いいんだー、早く言ってよ、と、
早々にその日の午後夫と面会に行った。

この病院の面会時間は14時から19時と長め。
指輪や時計をはずして手をきれいに洗って入る。
入り口に写真入の年賀状や暑中お見舞い葉書がたくさん貼ってあり、
みんなここにいて、こんなに元気に大きくなったんだろなあ、と、
何となく心強く思った。

NICUに入ると、ずらずらっと赤ちゃんが並んでいる。
手のひらにのるほど小さな子から、
もう保育器から出てお母さんのおっぱいを飲んでいる子まで。
面会に来ている親も、結構たくさんいる。
まだ力は保育器の中なので抱っこはできなかったが、
初めて触れてようやく出産を実感した。