みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

搬送後~出産当日の夜

力が最初に搬送されたのは、市外の遠い大きな病院。
近くの病院が多くてすべて断られたため。

入院時は出産直後だったため夫のみが付き添った。
夫も集中治療室に入るのは初めて。
NICUは新生児のICUで、
面会は親(保護者)のみに制限されている。
感染予防のため、家族でも小学生以下の子どもは不可。
入室の際に、ひじの上まできっちり石鹸で洗い、
消毒して中へ入る。

搬送時についてきてくれていた若い先生が、
ここの病院での力の主治医になった。
力は産院で酸素飽和度が91まで下がり、
保育器の中に酸素を入れてあげないと、
数値が上がらない状態だった。