みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

皆さまに感謝をこめて/バレンタインデーに異動します

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本日はバレンタインデー。
わが家にとってバレンタインデーは、
力との怒涛の毎日が始まった日でもあります。
ちょうど10年前でした。





定期受診で診察中に、呼吸状態が一気に悪くなり、そのまま入院。
その後、胃からの逆流検査を行い手術適用の状態と判断され、呼吸状態も不安定なまま、
一時呼吸不全状態になり挿管されて、手術になりました。

手術は成功し、よかったよかったと思ったのもつかの間、
手術の副作用で1週間に続けて3度手術をして、そのまま半年入院しっぱなしでした。
その怒涛の入院生活がスタートした日が「2/14」です。
覚えやすいといえば、覚えやすいとも言えます。

その時も、その後も、「覚悟を」、と何度か言われましたが、その都度、力はなんとかクリアしてくれました。
膝ががくがく震える経験を、ここで初めてしました。

半年の入院後も、帰宅しても続けて2週間程度しか家にいることができないほど、不安定な状態でした。
4歳までは、病院での生活の方が長かったほど。

そんな中、無事療育センターを卒園して、特別支援学校に入学し、
就学後は、不調はあれど、全く入院せずに今に至っています。
力は、年々不調の波が小さくなり、笑顔も増えて、今やわが家になくてはならない中心人物となっています。

これも、支えて、見守ってくださったみなさんのおかげです。
本当に本当にありがとうございました!


最近は、ありがたいことに、私が力以外のことでも忙しくなり、
また、力の、これ、といった特記もない、元気な毎日がルーティンになりつつあるこのごろ、
ブログの記事更新もおろそかになりがちなのも、
今月1/2成人式もむかえることも、
10歳という大台に乗った今年度末であることも、
ここが区切りかな、と考えられ、
皆さんにたくさん助けていただくきっかけになった当ブログで更新していたことを、
新たにフェイスブックページにて継続することにしました。

新たなフェイスブックページも同じタイトル、
「みんなのチカラに」
です。

10歳からの力の毎日は、今までの10年間とまた違った気付きや悩みが満載でしょう。
私たち大人も、身体の老いを大いに感じていくことでしょう。
福祉どうよ、医療どうよ、社会ってどうよ、と憤っていた感覚は、今でも健在ではありますが、
力がシビアでなくなってきた今、少しは俯瞰して客観的に眺めるようにもなっています。

これから社会は大きく在宅介護に舵を切っていきます。
介護にほぼ無関係だった方々も、他人事ではなくなる日が来る可能性が増えているかもしれません。
そしてその時、気付くことがたくさんあるかもしれません。
私たちが、そうでした。

きれいごとで済まぬ、意のままにならぬ、さまざまな理不尽で残酷なことが、たくさんあることに、
まだまだ未熟ながら、少しずつでも考えが及ぶようになったことは、
力を授かればこその、私たちにとっての大きな贈り物だと思っています。

ありがたいことに、現時点では、力は元気に楽しそうに日々を過ごしてくれています。
先に何があるか見当もつきませんが、
今後もできる限り、いただいたたくさんの思いややさしさを多くの方々にお返しするべく、
私たちにできることを、ちょっとずつでも続けていきたいと思っています。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
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「みんなのチカラに」