みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

DIY女子と言わないで!壁のペンキ塗り/イマジンウォールペイント

≪プチリフォームBefore→After、長文ご容赦≫

ここ数週間連続して力の体調がよく、フル登校してくれているので、
前々からやろうと思っては断念していた壁の手入れをすることにした。
既にここに居住して約10年。ぱっと見きれいに見えるクロス壁もよく見ると結構薄汚れている。


まずは、居間と和室の間仕切り襖に壁紙でも貼ってみよう、
と以前からチェックしていた壁紙webサイトにて物色していたが、
種類豊富の上、せっかくなら素敵な壁紙がいいなあ、と、つい輸入壁紙に目が行ってしまう。
となるとリーズナブルなものでも、襖4枚分貼るだけで材料費だけで1万円くらいかかってしまう。

不器用だからなあ。。。
糊で貼って簡単にできます、失敗しても貼り直せます、と、説明はしてあるが、
柄ものだと柄あわせもしなけりゃならんし、、、、
何より、費用もかかる。
もし、あーもうやめたー、あーもうできんー、となると、大散財である。

物色にかなり時間がかかっていたところ、ふと、
「壁紙の上にそのまま塗ることができる水性ペンキ」、
の欄があり、
ふらふらとみてみると、
においもほとんどなく、有害成分含まないという国産のペンキとのこと。なかなかおもしろそう。
なんてったって、ペンキとなると色が豊富。このシリーズだけでも100色以上保有
壁紙と比べると当然ながら費用は少なくて済む。
昔取った杵柄、色彩デザインには苦手意識ない。
かんたんに塗ることができて、
もし失敗したり飽きたりしたら、上から塗りなおせば濃色の上に淡色塗装でも可能とのこと。
せっかく自宅だし、思い切ってやってみることにした。

さあ塗っちゃおう、と思うと、どんどんイメージが湧いてきて、こうしてああして、と、欲が張ってきていたが、
まあそこは抑えて、まずは、居間、襖、トイレ、の3か所を想定。

必要だと思われるペンキ数種と、
ペンキ塗り自体が全く初めてなので、刷毛やローラーなどの道具も揃えた。
(後から考えると道具はホームセンターの方が安く調達できた。)

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イマジンウォールペイント/2L(2度塗りでたたみ7枚分)
                /税込送料込4,968円













注文後数日で届いた。
さっそく開始!


【トイレ】下半分だけ黄色に

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〈施工前〉
最初は、小さいスペースから練習がてらと思い、
掃除して、他の部位にペンキがつかないように、養生する。
マスキングテープ等を使い塗る前の準備することを「養生」というが、
この作業をきちんとするかしないかで、
後の工程の出来具合や作業スピードにものすごく大きな差が出る。
何にとっても、地味な基礎的なことが最も大事、ということ。

色は彩度高いビビッド黄色を選択。風水でも金運アップとよく言われてるが、
色彩心理的にも胃腸の調子を整える色なので、ここは迷いなく決定。
       
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〈施工中〉
最初は、養生部分の境目を刷毛で塗る。
また、塗りにくい便器の裏側なども先に。
トイレはこじんまりで簡単だろうと最初にしたが、
排水管など障害物が多く、
かなり難儀な作業場だったことが、
後からよくわかった。

その後、ローラーで塗る。
おねえNも少し手伝ってくれた。
がんがんローラーがけすると、
小さな粒子が飛び散るので要注意、とここで判明。

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〈完成〉:約2時間
初ペンキ塗り、終了!
2度塗り推奨、と書かれてあったが1度塗りでほぼきれいにできた!
ペンキの名前は「パワフルエナジー」。
部活から帰宅してきたおねえRに、
えーなんこれー黄色すぎ!とダメ出しを食らったが、
気にしない気にしない。
(一応なんでこの色を選択したか説明したら、まあ納得した。)











【居間】秋冬仕様の温かみのあるレッド系生かし

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〈施工前〉
玄関ドアを開けると、真っ先に目に入る居間窓側壁。
居間の中でのメインの壁になるため、この色が部屋のイメージを決める。
最初はがっつり濃色で塗ろうと意気込んでいたが、
おねえたちに、この色、と塗って見せると、
えー、そりゃないやん、嫌だーー、とブーイングきたので、
最初の予定の色を白色で明度を上げ、彼女らと妥協できる色にした。
結果、とてもいい色になり正解だった。人の意見は聞くものだ。
また、居間側面は、襖上で目線高い部分から、
窓から離れた居間ドア側面につながることを勘案して、高明度色を選択。
対して、襖は、それぞれの壁色を生かすため、また、開閉を考えて、
他に邪魔にならない明るい無彩色にすることにした。

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〈施工後〉居間とダイニングトータルで4日~、7時間以上
天井が高く、梁もあり難航した部分が多々。
だいたい脚立も準備してなかったもんだから。。。
塗装中の私の姿は、はたから見るときっと危険度高。ターザンか?

今回のメインと捉えていた前壁は、
ペンキ名「秋の紅葉」+白色の混色で薄いピンク系に。
襖は白と黒をを混色して明るい灰。
居間入口天井は「黄+白」混色でライトイエローにして、
側壁はつながりを考え、
前壁のピンク系とライトイエローを混色してライトオレンジにした。
できあがりはいい雰囲気。満足度高かったが、
ざっくり無計画に混色したためにペンキの量が不足しがちだったのと、
広範囲を塗るのが初めてだったことでむらが目立ち、
(最後は作業気力もなくなって雑になっていた)
後から塗った電話ブース色との関連から、後日襖以外を塗り直した。

つまり、この壁色は今はなき。写真に残るのみ。


【電話ブース】スウェーデンポストの黄色

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〈施工前〉
この施工前の前の段階は、人にお見せできないほどのスペースだったため、
ずっとのれんで隠していた。
今回色を塗ることにして、一気に片づけして棚などのグッズを揃えて開始。
ちなみにこの電話機は私が結婚前から使っていた年代物。

今回の裏メインの電話ブース。
何色にしようかなと思っていたところ、
ちょうど、オークションで同メーカーのペンキが格安出品されておりゲット。
ビンテージ色「スウェーデンポスト」という温かみのある黄色で。



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〈完成〉2時間弱
とても素敵な色だった。
内外の壁の境目に神経を使った。少しでもはみ出ると不細工!
彩度が高い黄色は、暗闇でも少し明るく見えて便利。

なお、電話下に棚があるのだが、
100均のプラスチック棚でそろえたため、ごちゃごちゃ感ありあり。
ミニのれんを作成した。ここでミシンが役に立った。
力の椅子ベルトの布で作成。ぴったり!

ペンキが少し余ったので、
この色を居間等の梁下にアクセントとして使うことにした。
また、この色を生かすために、
既塗の居間の壁の色を、彩度を落とした色に変更することにした。









【洗面所】ピンクでガールズ仕様

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〈施工後〉約2時間
当初洗面所は塗装計画にはなかったが、
水はねで少しカビがかった壁面がありとても気になっていたので、
それを隠す意味でも塗ることにした。(ペンキに防かび剤も含まれている)

わが家の洗面所を使うのは家族、特におねえたちと、訪問看護師、ヘルパーさん。
となると男性より女性率が非常に高い。
思い切って、ガールズ仕様に、
さらに女性一人暮らしでもなかなか選びきれないであろうはっきりピンクにして、
おしゃれ気分?をアップするべく選択した。
もとのペンキ色「魅惑のローズ」はもっともっと濃い深い色だったが、
相変わらずおねえたちからダメ出しを食らい、白を混色してこの色にギリ妥協。
が、この色でも結構なインパクトあり、これぞ、塗りました!というスペースに。


【和室】ターコイズブルーでイメチェン&再活用

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〈施工前〉
ペンキ塗りは一旦終了して、第二期?にまたやろうと考えていたが、
やっぱり、どうしても、この部屋を変えたくなった。
この写真の前の段階は、電話ブース同様お見せできない状態だった。
居間と隣り合わせ、襖で仕切られるのをいいことに、
いろんなものをとりあえず置いておく納戸状態になってしまっており、
わが家唯一の和室なのに、全然使えてない、申し訳ない部屋だった。
絶対に生まれ変わらせてやる!
色見本をみた時に一番に気に入った「ターコイズの輝き」を選択。


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〈施工中〉
まずは大々的に捨てて片づけ。
正面にあったソファを横に移動して養生する。
和室だけ天井が板張り、床面との境も幅木もないので、
木部や畳にペンキがつくと取れないペンキからしっかりガード。
慎重に境目から塗る。

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大きな面で彩度の高い色。
平坦な面で簡単そうだが、
意外に難しく、
この色ばかりは、
1度塗りでこんなにムラが!

完全に乾いて(2時間ほど)、
2度塗りすることにした。



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〈施工終了〉
基本的には塗装作業自体、力が登校中の空き時間だけだったが、
この壁は2度塗りのため、乾燥時間含めて、力帰宅後、
家事や力のケアをしながらで、塗り終わりが夜になった。
ちょうど、皆既月食の日。月食観察もしながら。なんやかんや。





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〈完成〉全部で5時間程度
ついでに横の壁面に棚を取りつけた。
ソファは移動後の方がよさそうだったのでそのまま。
メインの居間より居間らしくなった。
塗った面にはアフリカ布「カンガ」を広げて飾ってみた。

ターコイズブルーは合わせ方で寒暖両用の便利色。
照明や天気によっても表情が変わる面白い色。
イメージは合わせ方次第でどうにでも!
それにしても、壁一面を塗って納戸様和室が一変。
ソファに座った時の目線も変わり、とてもよかった。
和室さんー、今までごめんね。


【居間入口側面】

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〈施工後〉棚つけ含め約2時間
居間ドアの側面、ドアを開けたらちょうど見えない側の壁。
最初はグリーンを一面に塗っていたがペンキ足らず。
一旦終了して、翌日、お天気の日に逆から(ドア側)みると、
グリーン壁に反射して天井が斜め半分が黄でなく黄緑色に見えてる。
これはいかん。
光の加減も重要なのだ。ペンキ不足が奏功した。

ということで、ここも無彩色に決定。
色が反射しないよう、こちらはもっと濃い灰色にして、
飾棚をつけよう、と方針決めた。
さっそく久しぶりにIKEAに行って、ウォールシェルフ棚を5つ購入。
また、IKEAおなじみの、しっぽフックも5色買ってきた。
本などを設置するために寸法を決めて釘打ち。しっぽも計画配置。
電話ブースと一線を画して、なかなかいいスペースになった。
ここも境目が難しかった。。。


【居間からダイニング】

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わが家、居間からダイニングは斜めにつながり、
ダイニングはピアノと電子ピアノがあって音楽部屋になってる。
つながりの斜めスペースにダイニングテーブルがあるが、
家族の食事には使わず、
専ら一人でちょこっと食事用や、娘たちのサブ勉強机になっている。
この斜めスペースの梁底に、電話ブースの黄色を用い、
加えて、居間前面に塗ろうとしていた「秋の紅葉」の原色を使って、
斜め壁をあえてアクセントとした。
これくらいのスペースだし、娘たちも了承。けっこういいね、と。

ちなみに、ベースとしてトータルで一番面積を塗ったのは
ロイヤルミルクティー」という、灰色がかったベージュ色。
一目で気に入って調達したが塗ってみてもいい色。
他の色を生かせる、真っ白でない落ち着きある色はいい選択だった。
居間入口側面も、最後に全部この色に塗り替えた。

この他に、寝室。超プライベート空間だし、と、
思い切って鮮やかスカイブルーメインで塗り、驚きな配色にしてみたが、意外に皆にも好評だった。
写真はご容赦。
また、玄関からの廊下も、少しだけ緑がかった白で塗り直し、さわやかなイメージできれいになった。


≪総括≫
塗ってみると、家のクロスって意外に汚れているなあとわかった。
それで、塗ってみると思った以上にきれいになるので、どんどん塗りたくなってしまう。
私はまんまとそれにはまってしまった。
結局は、目につくほとんどの部分を塗ることになってしまい、当初からするとすごい作業量となった。
よくやったわ。。。
最後に、塗ることを断念した部分で、手垢等で薄汚れている部分を、元の壁色に調色してちょこっと塗り。
これで、ほぼきれいな壁、完成。
2週間で、結構な量のペンキと、色をたくさん使った。一気にカラフルな家になった。

落書き感覚で進められる、失敗可、塗り直し可、という気安さは、
壁紙より、とっかかりのハードルは低い。
もともと、配色を考えることは大好きなので、楽しく作業できたし、
冬を越した後の塗り直しも頭に入れてすすめたので、次期が楽しみだ。

塗った後にスイッチ盤やコンセント口などにデザインマスキングテープを、
壁にはウォールステッカーを貼ってみた。
気軽に変えられるこちらは100均で調達。
リーズナブルにイメチェンできるグッズ。お薦めだ。

こんな作業が出来るのも、力が元気に過ごしてくれているおかげだ。元気でありがとう!

それにしても、これで、DIY女子、なんて呼ばないでください。
ただ、壁に色塗っただけですから!!

※かかった費用(およそ):ペンキ等/30,000円(次期分含)+棚等グッズ/2,500円+作業物品2,500円
※このペンキは、通販サイト楽天amazonのみで販売。