みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

熱を出すこと

午前はぐっすりだったが、昼ぐらいに起きた。
こんなに寝ていたのにおしっこが出ておらず、おまるに座らせると、濃い目のおしっこ少々とうんちが出た。
うんちはまあまあだが、あのレントゲン写真からするともっと出てもいいはず。

おまるに座った時はなんとなくいい顔になっていた気がしたが、排泄終了してしばらくするとどんよりし始め、
ついでに吸入をしていたのだが、顔色すぐれなくなったので、また横にした。

それから、ごろごろとしんどそうに転がったり、また泣きが入ったりして、心配した。
昨晩点滴が入って少しは持ち上がったかと思ったが、なかなかそうはいかん。

午後におねえRのピアノレッスンのためのヘルパーさんを頼んでいたのだが、
力があまりに機嫌も悪いので、どうしようかと迷っていた。
腹は張っていないが、うんちはまだたまっているはず。だから機嫌悪いのかも。
久々に綿棒浣腸をしたら、まあまあ出た。うんち状態は悪くない。

奏功したのか、しばらくすると眠ってしまったので、ヘルパーさんに任せて、出かけた。
ちょうどおねえNが珍しく終日在宅だったので、夏休みの宿題を力のそばでやってもらうことにして、
もし力が妙な動きをしたらすぐに連絡入れるよう、頼んでおいた。
ヘルパーさんもちゃんと見てはくれるが、おねえたちの力の観察力は、かなり信頼できる。

連絡があればいつでも帰宅できるように、待機状態だったが、連絡なく帰宅。
力は、出かける時と同じ形で寝ており、少し安心したが、
聞くと、2度ほど起きて、しかめつらをしたが、泣きはせずにまた寝た、とのこと。
うーん、、、まだまだ。

が、その後はずっと眠っていた。
丸まってはいたが、呼吸音も落ち着いており、手足は冷たいこともなく、どちらかというと熱っぽい。
少し身体に熱もこもっており、ようやく発熱しだしたのでは、と検温してみると、37度台になってた。
微熱ではあるが、熱を出さない力としてはかなりしんどい状態に違いない。

が、今の状況で、熱を出したということは、つまりは、いいことだ。
座薬投与は、機嫌が悪くなってから、ということにして、どんどん冷やして、水分をどんどん注入して、夕方。

ようやく目を覚ましたと思ったら、おしっこを2度続けてたくさんした。
いいぞ!

また眠ってしまい、微熱は続く。
食事はかなり制限しながらも、注意しながら注入は続けてる。
昨日のような、胃からの血液混じりのラコールはなくなっている。

夜起きた時に、冷えぴたを小さめに切って、おでことわき下と足の付け根に貼っていたら、
おねえたちが爆笑していた。
力は、起きた時はおねえたちしか見ないんだよなあ。

夜はそのまま眠ってしまい、今に至る。
寝がえりを打っているのが、昨日と違うところ。昨日は全く動いてなかった。
少し状態は改善しているのでは、と思われる。

熱を出したり、おしっこやうんち出したり、出せることは本当にいいことだ。
週末は何も出せなかった力。どんどん身体にこもらせていたのだろう。

悪いものを残らず出して、元気になるぞう。