みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

幸せな結末は…/ソチ冬季五輪閉幕

ソチロス、なんて言葉があるらしい。
ソチ冬季五輪が閉幕した。
相変わらず、がっつり見てしまった。
特に入れ込んだのは多くの方と違わず、フィギュアスケート女子・浅田真央選手。
 
イメージ 1先に終了した男子は見事金メダル獲得。
よかったよかった!の約一週間後が女子の日程。
わが家には一人、超スケオタ(というか真央オタ)がおり、
男子が終わった時点からで緊張感バリバリ漂わせ、
迷惑なことこの上なし。
 
 
個人競技の前の団体戦で、好調だという触れ込みに反して本領発揮できなかった彼女。
その後、
真央ちゃんが笑顔で滑ってくれればいい、楽しんでくれればいい、というよな、
それぞれの、
「笑顔で手を振る真央ちゃんの様子」
をきっと妄想しながらの応援メッセージがじゃんじゃんあふれていたのには、かなり違和感を感じていた。
大勝負で、笑って楽しめる人なんているんだろか。と。
 
かくして、初日のショートプログラムでは、皆がしーん・・・となるような結果に終わる。
私も実際、ショートを観た後は、なんかもう観るのも申し訳ないような気がして、
明日のライブ視聴をやめるつもりになった。
大いに期待した彼女はアスリートじゃなかったのかも。
ただ、こだわりを貫き通すだけの自分勝手な子どもじみたスケートバカだったのか・・・?
でもなあ。
競技者として最後の真央ちゃんかもしれない。見届けよう。
 
そして翌日のフリー演技、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番、は、神演技。
中継のキャスターが言っていた、まさに、観る者の身体を震わせる、神演技。
 
しばし呆然としていた間に、全体の結果まで観る羽目になった。
開催国の若手選手の一人がすごい点数で優勝し、前回優勝者が銀メダル、ベテラン欧州選手が銅メダル、
という、終わってみれば、こういうことね、なるほどねえ、、というような結果で終了。
 
翌朝の世の中は、真っ暗だった前日と打って変わったようなお祭り騒ぎ。
メダル獲ってない、そして、フリーの点数だけで比較してもトップではない浅田真央フリー演技を、
4分間フルで、その日テレビみていた国民、それぞれ3回以上は観たのではないか。
飽きもせず、また、放映することに何の遠慮もなく、多分文句もほとんど出なかったのだろう、
何度も何度も様々な局が流していた。
翌日の新聞も、金メダルを獲った男子選手よりも、ひょっとして扱いが大きいかも、というほどのもの。
 
 
好調と言われる中、初日でほぼメダル争いから脱落したことで、
メダルメダルと躍起になっていた外野の輩を、見事全員黙らせ、
彼女をライバル視していた他国メディアに一斉にそっぽを向かせた。
あとは、ただ、自分が納得できる演技をするかしないか、だけになった彼女を、
そのただ一点だけで、純粋に私たちを応援させてくれて、そしてそれに完全に応えた。
浅田真央ってやっぱりすごいアスリートだったんだ。
誰もを惹きつけてやまない理由は外見だけではない。
満足感が漂う顔が、まさに、みんながずっとみたかったもの。
 
思えば、このストーリーでしか、幸せな結末はつかなかったのかもしれない。
本人にも、私たち観ている者にしても。
 
なんとも奇跡的な、感動的なこの二日間は、寝不足含め、夢のようだった、と言える。観て良かった!
 
 
今回のソチ五輪
「こだわり」がキーワードだった。
上村愛子浅田真央も、そのほかの競技でも、
つきつめた「こだわり」の先にあるものをみせてくれた選手他スタッフなどなど多くのみなさん、ありがとう!
 
 
さて、ソチロスねえ。
確かにうちのオタはソチ真央ロスだ。
いまだに、あの採点は絶対ないよね、と、みみっちく憤っており、家族皆に完全無視されているこのごろ。
まあこれも、「こだわり」の一種か。こちらは全く役に立たんけどね。