みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

力の新車作り

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昨日、
昨年9月から取り組んでいた、力の新車がとうとうできあがった。
 
 
力にとっては2台目となる、
力の足、新バギー「ジャンボ」(たった今命名した)。
1st.バギー「レゴ」と並べてみたら二回りほどでっかい。
 
「レゴ」は、まだ小さかったおねえたちと一緒に、
力が元気になるようなバギーにしようと、
何度も絵を描いて、色を塗って、作った愛着のある一台。
事故もなく、力を守ってくれた。まさに、元気にしてくれた。
6年間、本当にありがとう。涙涙。
 
 
 
レゴ号はお世話になった療育センターに寄贈することにした。
これからたくさんのちびちゃんたちを元気にしてあげてね!
 
で、新バギー、ジャンボ号は、
1stと同じく、皆で全力でデザインしようとしていたが、
前回と違い、おねえたち、すっかり自分のことで忙しくなっており、
また、今回は、持ち込みの布を一部使って、オリジナリティを出そうとしていたため、
まずは、布選びからかなり難航していた。
 
というのも、母が、今回は、アフリカ、でいくよ。と、方針を勝手に決めてしまったので、
それで難航した、のかもしれない。
(おねえたち、えーなんでアフリカよー?ていうか、意味わからんし、とダメ出しされ続けた)
 
なんでアフリカ?って。
そりゃ、アフリカが好きなんですよ私が。(新婚旅行がアフリカ大陸ツアー)
それに、なんか、みたことないようなおもしろいのがいいなあと。
 
アフリカ風を探したがなかなか見つけられず。
そもそも店頭にほとんど行けずな身の上なのでwebで探してたが、なかなかピンとこない。
探して探して、本場アフリカ大陸の布(タンザニアのキテンゲという布)を取り扱っている店を探し当て、
そこから調達することにした。
少々値が張るし、また、webでみた感じと、実際手に取った感じが、うまくフィットしない。
結局、最初にいいな、と思ったものに決定したが、回り道で結構無駄遣いしてしまった。。まあいいでしょう。
 
が、調達した布、業者さんからこれは薄すぎて使えん、と却下されてしまい、
それからまた、布探しの旅が始まった。
 
でも、せっかく探した以上ものものって、なかなか見つからない。
いくつか、有名デザイナーのファブリックなども調達したが、もう一声だ。
 
とうとう、業者さんの、縫製担当の人に直接電話して、あの布どうにかなりませんか?と尋ねると、
あっさり、
「接着芯を全面につけて補強してもらえば大丈夫ですよ。」
と、回答された。
はやく言ってよ、それをさあ~。(対営業マン)
 
ということで、頑張って加工して、それでいくことになった。
 
遡るが、布のことでごちゃごちゃする前に、バギーの骨組みのパイプの色を決めねばならなかった。
ホントは布決めんと、パイプの色も決められないのにな。
が、もう、えいやで、決めた。黄色。元気色にて。
 
持ち込みのアフリカ布は、サイドガードに使うことに決めていたのだが、
せっかくなので、第二候補だった布も、胸ベルト用に一部使うことにした。
 
ちなみに、サイドに使った、持ち込み布のメインである赤い布は、
「マサイ族の盾」というデザイン。
マサイ族とは、アフリカ原野に住み、ライオンと素手で闘う、赤いケープをまとった背高の勇ましき闘士のこと。
 
ベルトに使った緑色の布は、ほとんど柄は出なかったが、「トンボ」というデザイン。
トンボは古来より、後ろ向きに飛ばないことから、勝ち虫、と呼ばれ、武将のマークによく使われたもの。
 
つまり、どちらも、強さ、をテーマに選んだということ。
 
 
持ち込み布以外の部分は、汗かきの力は、業者さんおすすめのメッシュ素材の中で色選びした。
家族にヘルプを求めたが、おかーさんがだいたい決めたら、それから選ぶ、
と、そっけなくされたため、いくつかの案を出して皆に尋ね、これがいいっちゃなーい、と了承、決定となった。
 
全体コンセプトは、1stよりは少し大人っぽく、でも子どもらしさも残して、明るく元気に。
 
スケッチしてイメージして決定、依頼したが、実物がどうなるかは、みてのお楽しみなのでドキドキだった。
 
出来上がりをみて、おお、いいじゃん、
というか、なんか、全然違和感ない、今までもずっと使っていたような錯覚があった。
 
つまり、OKてことですね。
 
イメージ 2家族皆、おおー、でっかい!と第一声。でも気に入ってくれた。
いいやーん!かっこいいやん!て。
何より、力が、しゃんと乗れて、にこにことうれしそうにしていたので、
頑張って作った甲斐あったなあと思った。
 
そうそう、ジャンボ、の由来。
アフリカでは「ジャンボ」という一言はとても便利な言葉で、
おはよう、から、はじめまして、ありがとう、がんばれ、などなど、
なんでもかんでもに使える、使い勝手いい、素敵な言葉なのだ。
 
レゴ号に負けず劣らず、
力を守ってくれるよう、力を元気にしてくれるよう、
ジャンボ号、どうぞどうぞよろしくお願いいたします!