みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

温泉もプールもバイキングも~ホテルセキア/熊本県

今年の夏休みは、家族の日程を調整するのがとても難しい初めての年だった。
不確定要素が今までは男性陣(力、夫)のみだったわが家に、
打って変わって多忙となったおねえNが加わったため。
 
力は夏休み始まってからすぐに体調不安定になったが、入院は免れ盆前には復活してほっとした。
調整した日程は、この日しか、という一日で、
おねえたち、その日を指折り数えて待っていた。
 
と、前日から力いまひとつ。
ありゃー、最悪、お父さんと娘たちだけで行っておいで、などと言っていたが、
当日なんとか行けそう。
昼の注入後に、いつものように大荷物を持って出かけた。
 
事前に計画をする際に、おねえたちにリクエストを募っていた。
おねえたち、性格も違うし好みも違う。
 
N:あのねー、緑が多いところがいい!あと、温泉。それと、おいしいものをたくさん食べたい。
R:Rねえ、二階建のところがいい!あとは、ベッドに寝たい。和室嫌だ。あとプールも!洋食がいいし!
母:完全に極やんか、どっちかにまとまってよ。2人で話し合ってよ。
(N&R:話し合いののち喧嘩、、、いつものパターン)
母:わかった、じゃあ、どちらも納得できるとこ、見つけちゃる!
 
が、実は力がメインなので、アクセスがいい、渋滞しない、バギーで移動しやすい、などの条件が優先だ。
 
検索しながら、思いだしながら、ヒットしたのが、熊本県の少々高台に位置するリゾートホテル。
以前、友人と二人で宿泊し、さんざん食べて飲んで温泉につかっておしゃべりしたところ。
ここは、温泉もあるし、屋外プールもある。食事は大きなバイキングがあり、ホテルなのでベッドだ。
うちから高速道路を使えば1時間以内で到着するし、インターから5分という立地。
 
どうや!部屋が2階建てじゃないけど、これで文句ないやろ!
 
皆納得で、決定。
 
イメージ 5当日は休み休み行こう、と大きめのSA、2か所に入ったが、
そこそこに多く、
ひさしのある専用駐車場が満杯だったこともあり、
ドライバーの私はややキレめに、もういい、出発!
と、先を急いでしまった。
力を座り直しさせただけで、ほぼ直行。
 
大きな入道雲や、明らかに雨雲も出ていたが、
到着するとまぶしく快晴。
Rはどーんとハイテンションになり「プール!プール!」と騒いでいた。
力はややどんよりしてお疲れの模様。
さっさとチェックインしよう。
 
エントランスにはスロープもあり、通路は広いし、バギー問題なし。
ただ、プールは車いす不可、と記載があった。
力は行かなかったし、その他施設での不便は全く感じず。
 
イメージ 2今回は通常の予約でなく、チケットサイトにて、
こちらのホテルで最も広いスイートをゲットしていた。(格安にて!)
入室すると、期待を裏切らない広さ。87㎡らしい。
和室と洋室の2間、ベランダ付き最上階。
 
敷地内に到着した際に目に入った外観の古めかしさに、
うわあ、これは、結構きてるね、と言っていたのだが、
広い明るい部屋は、それを払しょくしてくれた。
 
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入室したら、力関連をセッティングしなけりゃならん。
これが、頭を使わねばならず大変ではある。
 
力は畳にごろごと転がって、リラックスしている。よかった。
そんなこんなで、部屋整備していたら、
いきなり空が暗くなり、そしてあっという間に嵐になってしまった。
 
山の天気、恐るべし。こうなると、Rはみるみるしぼんでしまった。
雷は窓が震えるほど鳴り、雨は太鼓のよう。
 
イメージ 3これは、今日無理かもねえ、と、あきらめていたが、
しばらくして、一気に晴れてきた。
 
プールの再開を待って、女子のみでプールへ。
夕暮れ時のしばしの時間だったが、高地での自然の中でのプールは、とてもとても気持ち良かった。
 
 
 
イメージ 4
夕食は、今回ゲットしたプランではイタリアンだった。
バイキング会場と比べてかなり小さなロビー横の半オープンレストランだったが、
食事は大変おいしく、自家製の野菜を使った料理や生パスタなど、
ホテル内レストランとしてはかなり高得点で満足。得した気分になった。
 
食事後はおねえたちは温泉に。単純温泉で、入りやすい。
力は、部屋のお風呂にいれた。今回は力は温泉に入らず。
 
イメージ 8翌朝の朝食は、いつもどおり?早起きの女性のみで第一陣、
夫は力と留守番後、夫だけ一人で寂しくバイキング。
朝食は以前来た時と比べてかなり残念なレベルでだった。
こりゃーいかんね。
 
帰る前にまたプールに入る、というおねえたち。
ばたばたと2人でプールに入らせ、チェックアウトした。
 
 
イメージ 6帰宅しようとしたが、昨夜のイタリアンがかなりおいしかったのと、
ランチのイタリアンビュッフェがリーズナブルだったため、
こちらで昼食をすますことに。
何より、力は昨夕食時から、
ここのレストランでの機嫌がすこぶる良かったのだ。
入店後、昼食時も、やっぱりなかなかいい感じ。
流れていた音楽が気にいったのでは、と、おねえたちが言っていた。
エンヤだったんだよなあ~。
ヒーリングミュージックも好きなんかなあ?
うちに帰ったら早速調達しようっと。
 
帰路は天気も良く、渋滞もなく、1時間弱で到着。
近いのにリゾート気分を味わえるのは、なかなかよい。
力は、帰宅して家でごろりんしたとたん、
この2日間で最も良い笑顔を見せた。家がいいかやはり。
 
 
宿泊したホテルは、いわゆる、バブルの遺産ぽいところなのだが、
数年?前にオーナーが韓国の方に代わり、利用者はかなり国際色豊かになっている。
特に、韓国、中国の方々がわんさかで、夜、一人で温泉に入っていたら、
自分が今、どこの国に居るのかわからないほど。
あーこのおばちゃん集団、どこの国の人かな?と、話し声をよく聞いたら、日本語だった。なんだ日本人やん。
つまり、おばちゃんたち、どこの国でもおしゃべりも、パワフル度も、おんなじ、ってことか。
 
夫が夜一人温泉に入っていたら、夕方遅くにチェックインしてきた、野球小学生?大集団の、
坊主頭の子どもたちが、風呂に入っていた全ての人たちに、
「こんばんわ!」「こんばんわ!」
と挨拶しながらどやどやと入ってきて、怒涛のように去っていったらしい。
そして入れ替わって入ってきた第二弾も同じ光景。
 
夫が洗い場に居た際、隣にいた少年、
「すいません!これ使っていいですか!?」
と、シャンプーをさして問い、うなずくと、
「ありがとうございます!」
とがしがしと洗って去っていったそうな。
いやいや、それ、夫のじゃないって。
 
彼ら(女の子も数人居た)は朝食会場でも、整然と並び、ささっと食べて去っていった。
集団だあ、うああ、と最初は思っていたが、礼儀をわきまえ、挨拶できる子どもたちはなんてさわやか。
きっと野球も強いんだろうね。
とてもほほえましかった。
 
ということで、総じて、今回なかなかよかった。大きなリゾートっぽいところはもともと敬遠気味なのだが、
たまにはいいな。
それにしてもこのたび、かなりコストパフォーマンスよかったのだ。
財布を預かる者としては、これはかなりでかい!なんたって、5人家族。
チケットサイトは、おせち事件などでややバッドイメージが出てしまったが、うまく利用すればおすすめだ。
 
空も星も空気もとてもきれいだった。
広く清潔な部屋にうまい食事、気持ちいい温泉があれば、最高!
 
 
○ホテルセキア リゾートアンドスパ/熊本県玉名郡南関町セキアヒルイメージ 7