みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

泣く人泣かない人

おねえNは明日卒業式。
 
N:あのさー、おかーさん、まさかと思うけど、泣かんでね。
母:泣かんし。にやにやはするかもしれん。うれしいやん、我が子が無事卒業するってさ。
N:おかーさんが泣いたら、ちょっと困る~。
母:お父さんは泣くかもよ。
N:いや、お父さんは泣いてもいい。だって、別に珍しくないもん。今年になって何度か泣いたの見た。
母:よー泣くやろ~。あれって、結構恥ずかしくない?
N:うん、でももう慣れた。
母:じゃ、おかーさんも泣こうかな。N、あんなに小さかったのに、こんなに大きくなって!って。
N:やめてね、絶対。
母:了解です。
 
血も涙もない女と、泣きすぎ男。わが家じゃこれが普通になりつつ。