みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

箱根駅伝

年末年始で私が唯一、これだけはチャンネル譲って、と家族に頼み、観たのが、新年2,3日の「箱根駅伝」。
 
元陸上部所属だったこともあり、オリンピックや世界大会など、陸上競技ものは、機会があれば見る。
箱根駅伝については、あ、と思い出した時には既に午後で、往復共に終了間際なことが多いが、
4年前、そうやってチャンネルを合わせた際の、往路最終区、新「山の神」のすごい走りを見て衝撃を受けた。
今年はその山の神が最終学年ということで、必ず見なきゃ、と、朝から見ていたが、やっぱりおもしろかった。
結果、山の神所属大学が記録連発して完全優勝
こんなぶっちぎりレースは、駅伝ではめったに見られないだろう。
 
陸上は、基本、一人の競技だが、短距離ではリレー、長距離では駅伝だけが、チームもの。
実力至上の下克上なチーム選抜になるので、それにいたるまでの修羅場はもちろん大小あるものだが、
それを含めて、まとまった時のパワーというのは、ものすごい。
単独競技ならではのチーム競技は、本当に見ごたえがありおもしろいし、やる側も、とてもおもしろい。
 
 
昨年の「今年の漢字」に選ばれた「絆」。
誰もかれもが「絆」を言い、個人的にはとても違和感を感じてしまっていた。
大震災後に、まさに、どーんと氾濫した感があるこのことば。誰が言い始めたのだろう。
私は被災した方々では、きっとないだろうと想像する。もともと声高に叫ぶようなことばの類ではないはずだ。
 
駅伝をみていて、今の日本の姿を言うなら、絆というよりも、
きっと、このタスキのようなものであるべきではないかと、思った。
 
今年はもっと現実的に、厳しい年となるのであろう。
それぞれが、自分でできるちょっとずつを真摯に積み、つなげられるような一年であればいいなと思う。