みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

服の色

おねえたち、気づけば、育児、という領域からすっかり抜け出てしまった。
これからは親としての違う悩みがどんどん増えてくるのだろうが、
育児状態からは脱しつつあることを、うれしいような寂しいような気がしている。
 
力はまだおしゃべりできないし、夫不在のわが家は、いわゆる、「女の園」だ。
夕食時は特に、3人でめちゃくちゃしゃべる。話題は硬軟こみこみ。
おねえたちの、ねえあのさあ、ちょっとめっちゃむかつくことがあってさあ、とか、
ねえねえ、学校で○×ってことがあったっちゃけどさあ、などのおねえたちのたわいものない話が主だが、
同じく私も彼女らに、他人には言わない話(ぶっちゃけ愚痴)をして、ダメだし食らったりする。
 
しかし、まだまだ彼女らからすれば母は脅威らしい。
 
だいたい、帰宅後はだらだらしがちのおねえRが、
先日、帰宅してからすぐに、さくさくと自主的に宿題して、担当お仕事(お手伝い)をやり、
ピアノ練習をやって、早々に自由の身になっていた。
 
母:えらいねー。今日は何でもささっとできたやん!すごいやん!やればできるやん!
R:うん、だって、おかーさんに怒られそうやったっちゃもん。
母:えー、なんか怒られそうなことあると?
R:ううん。あのね、お母さんが黄色い洋服着とうけん。
 
聞くと、私がその時の服が、少し前に、Rをかなり叱った際に、着ていた服だったらしい。
 
R:だけんね、帰ってきてお母さんがその黄色い服着とうの見てドキドキして怒られんようにしようと思ったと。
 
とのこと。
 
その後、夕食時にまた服の話になった。
 
N:あーわかるわかる。私ね、お母さんの青いシャツがいややん。
  だってねえ、お母さんにめっちゃ怒られた時に、ずーっとお母さんのシャツばかり見とったっちゃけど、
  それがあの青いシャツやったと。だけん、青いの着とうときは、ちょっといやーな気分になるもん。
R:そうそう!だって、怒られよう時にお母さんの顔とか絶対見られんもんね。怖すぎてさあ。
N:そうそう!こわいよね~。鬼やもんねー。
R:あー、Rね、そういえば、黄色いTシャツもイヤっちゃんね。あの半袖の英語が前に書いてあるやつ。
 LOVEなんとかって、書いてあるのあるやろ?
母:あーあれね~。
R:Rね、怒られよう時に、ずーっと、この英語って、何て書いてあるとかいな?って思いながら見よったと。
母:ていうか、何のことで怒られたと?
R:うーーーーん?忘れた。。。
母:それって、全然話聞いてないってことやんか。なんじゃそりゃ~。
NR:(爆笑)
 
Nは青で、Rは黄色が鬼門らしい。
まあ、服で抑止できるのなら、それはそれで、こちらもうまく活用させてもらいますし。
 
それにしても服の色ねえ。なるほどねえ。子どもってほんとおもしろい。