みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

好調続く

イメージ 1週後半もずっと好調が続いている。
とにかく機嫌がいい。
食事は問題なし。
排泄もOK。
吸引ほとんどいらず。
 
ほんと。楽させてもらっている。
夏ボーナスみたいだ。
ありがとうありがとう。
 
週末の今日は、久々に座位保持椅子に座らせて、
夕食を一緒にした。
味噌汁を久しぶりに食べさせたが、
めちゃくちゃ食べて、こちらがストップしたほど。
力はいつも、久しぶり、がうまくいく率が高い。
 
まあ、ぼちぼちいきましょう。
 
 
さて、この度の入院は、覚悟していたよりも本当に短くて済んだ。
回復も順調なので、本当にありがたいと共に、力の成長を感じるところである。
 
入院時、いつもの読書タイムだが、そんなことで、ほとんど本を読むこともなかった。
(毎度、2日間はたまった新聞を読んでいることもあり)
 
といっても、数冊読んだ。病院の書棚にあった本だが、ヒットだった。全てとてもおススメ。
 
「星世界たんけん」イメージ 2
「太陽系たんけん」
「大宇宙たんけん」
/まんが天文学シリーズ/星の手帖社
 
「星の手帖社」は、
星座板などの天文のグッズなども販売する、
いわゆる、天文専門なところでいい商品が多い。
 
この星世界たんけん他2冊は、
偶然、病棟のプレイルームにてみつけて読んだが、
漫画は漫画チックではあるが、
内容は、大人でも、へええ、なシリーズ。
専門的でもあり、浪漫も感じる。秀逸でおすすめ。
ただし、書店にはほとんどない可能性大。
ネット通販でも手に入りにくい。オンデマンドぽいな。
直接、社に問い合わせ要。
 
 
「人生は、だましだまし」/田辺聖子イメージ 3
 
田辺聖子のエッセイ。
これは、ほんと、ただいまの自分の心境にとても響いた作品だった。
田辺聖子はホントに小気味よい。
 
以前、「ジョゼと虎と魚たち」の映画を先にテレビで見てしまい、
原作が田辺聖子だと気づいて、!、だったが、
結局、読まずじまいでいる。改めて読まないとなと思った。
とりあえず、「新源氏物語」を調達予定。
(いまだ源氏物語を読んでない。あさきゆめみしさえも。恥ずかしながら。)
 
 
 
入院中ではないが、この週末、
3.11の後に、とても読み返したくなってうずうずしていた本を、蔵書から引っ張り出して読んだ。
 
 
同名でジブリ映画化された原作だが、映画化されたのは全7巻のうち1,2巻分、
しかも、結構アレンジした内容だ。
でも映画は映画でよくまとめていると思う。
ジブリ金字塔的作品となったこの映画自体はとてもおもしろいが、
原作全7巻だ。ワイド版で、ザラザラした紙質の。
 
腐海」という、瘴気を放つ植物群で成り立つ人が住めぬ森が、
地球上の大半を占める近未来の話。
 
私は、福島原発が放出した大量の放射性物質が水や土を汚染している様を知るたび、
この、「腐海」のことを思い浮かべていた。
本当に浄化することができるのは、長い年月と、人知を超えるものではないかと。
 
最後の7巻の内容は特に、かなり哲学的で、子どもには理解が難しいところもあるかもだが、
心にどーんと響く作品であること請け合い。
 
今回読んでみて、地震の前に読んでた時とまた違った意味で、様々考えさせられた。
まだ小学生の娘たち位では、全く読破できないレベルであるが、
興味ある方はぜひ大人買いして、読んでみてください。(全7巻で約3千円)