みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

漁火とエネルギーの町~佐賀県波戸岬、玄海町

今年の連休予定は震災の影響で、気持ちは下がり気味だったが、
そんなことじゃいかんと、敢えて、旅行計画を立てた。旬のイカを食べ旅!
 
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友人から、とてもよかったよと聞いて、ぜひ行きたいと思っていた宿。
 
公共の宿だ。
アメニティや施設はかなりシンプルで簡素化されているが、
個人的には、ほどよく勝手に過ごせるので、チョイスすることが多い。
 
こちらの素晴らしいのは、ロケーションはもちろんのこと、
独立した離れがあり、風呂付の一軒家状態で利用できること。
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しかも独立の離れと言っても、料金も他の部屋とほとんど変わらず、
かなりリーズナブルである。但し、温泉ではないので念のため。
 
あらかじめ、力のことを相談しておいたので、
一番広い部屋を準備してくれていた。また、障害者手帳割引もあった。
 
 
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だいたい到着したらすぐに力の注入をせねばならんが、
とりあえず部屋整備までは、いつもラフに寝かせられてる力。
 
ここにきて、大人にとって、大きな楽しみは、旬のイカだ。
このエリアならではの、ばりばり新鮮な透明なイカは絶品。
しかも、佐賀牛ステーキとセットである。
なんとぜいたくな。力いっぱいうまかった。うはは。
旅ってのは、ロケーションと食事が揃えば、もう何も言うことなし!
 
岬の先端に建つ宿なので、すぐに海だ。イメージ 6
私たちが美味しくいただいたイカは、漁師さんの夜通しの成果。
真っ暗な夜の海の漁火は、まるで宝石のように美しかった。
漁師さんたち、夜中本当にありがとう!
 
力は部屋の広い岩風呂に入ってご満悦。
道中の疲れもあって、いい感じで眠ってくれた。
朝方、ちょこっと痰で起きて、また眠ったが、
せっかく朝早く起きたので、私は一人で外に出て、少しだけ歩いた。
イカ漁の船が、漁仕舞い戻り途中。
向こうの方に見える島は全島民がキリスト教を信奉すると聞いた。
薄ぼけて見えるのは壱岐対馬、そのずーっと向こうは朝鮮半島だ。異国を感じた。
 
翌日は帰宅だけの予定だったが、
ここから車で10分程度のところに、九州北部唯一の原子力発電所があるとわかった。
こんな機を逃す手はない。実際に行って、見学することにした。
 
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走りやすい道路を進み、橋を境として、玄海原発がある玄海町に入った。
周辺には風力発電用の大きな風車がたくさん見られた。
発電所の横の、小さな岬に立つ白い姿は、かなり心惹かれる風景だ。
 
イメージ 8それにしても、ものすごく立派な施設!
中は全部バリアフリーだった。
バギー全く困らず。
 
震災後の原発報道をがっつりみていたことで、
模型や説明書きは、かなり身近だった。
あー、これが、あれか。と。
 
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何もなかったのならば、
あまり頭に残らない施設見学だったのだと思う。
実際、足すら運ばなかったかもしれない。
 
不思議だったのは、
子どもたち3人ともとても不機嫌で、
この施設から早く帰りたがったこと。
なんでだったんだろう?
本当に不思議だった。
 
 
 
 
 
こちらの岬では、漁業とのんびりな美しい海、イメージ 3
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一方で、その海でつながって、大きなエネルギーを作っている岬がすぐ隣にある。
 
頭でわかっていても、実際に行ってみて感じてみると、本当に考えさせられた。
無知はいかん、勉強不足で、と、言い訳はできん。
答えが出ないから、と、考えることから目をそらすことはいかんなと、強く思った2つの岬の旅であった。
 
ぜひ。
 
〒847-0404
佐賀県唐津市鎮西町波戸1082番地
Tel:0955-82-1511  IP:050-3669-9003
 
〒847-1441
佐賀県東松浦郡玄海町今村字浅湖4112-1
TEL: 0955-52-6409
開館:9-17時(第3月曜休)
入場料無料