みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

一歩一歩の始まり

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今朝一の採血結果から、膵臓が出す消化酵素アミラーゼの値が正常値範囲に収まってきた。また、いくつかの数値も改善傾向。でもまだ回復してきた、とは言えぬ状況で、午前の時点で、中心静脈栄養のカテーテルを入れることになった。絶食はまだ当分続くし、栄養がとれなければ、体の回復も遅くなる。

ただし、消化管を経ない栄養摂取が続くことは、通常の胃ろうからの注入に戻るには、少し時間がかかる、ということを意味する。
少し長い道のりになるであろう一歩、ということ。

麻酔科の医師が説明にきてくれた。通常の点滴とは異なり、大きな血管に長い管を挿入しなければならない。力は約四年前の大きな手術の後、短くなった小腸がきちんと機能するまでの数ヶ月間、左右の鎖骨に入れて栄養管理していた。少しずつ行きつ戻りつの毎日。アゲインだ。覚悟をして。

そして今回のカテーテル場所の選定が難しい。候補は首からと足つけ根と鎖骨。力の状態からは鎖骨は避けたいらしく、でも他の部位も一長一短である。
手術室にて、全身麻酔をして、確認しながらカテーテル挿入することになった。今日予定されてる手術が終わった後に入れてくれることになった。

それから、準備しながら待ち。今日は力、泣いたり怒ったりウンチしたりで、昨日よりやや動きが出てきた。少し痛がるような素振りも見られた。膵臓からのものか、また他のことか、推測するしかないが。

午後だいたい予定通り手術室に入った。手術でなくても、見送りは何ともフクザツな寂しい気分がするものだ。
病室で待っていたが、予定通りに終了呼び出し。無事に首から入ってよかった、と医師より。

戻ってきた力はまだ麻酔で眠り。しばらくして起きて、不快顔だったが、心配するほどでなく、午前よりなんとなく、いつもの力に少しだけ近付いた気がした。

夜の採血ではさらに改善傾向が見られ、少し安堵。

まだ入院して三日目なのだ。焦らずぼちぼち、と心の中で自分にいい聞かせている。