力だけでなく、うちのおねえたちも無事進級した。
おねえたち、(親に似て)、新しい環境にとても緊張する。
春休み終了に近づくにつれ、あー学校嫌だなあ、行きたくないなあと、サザエさん症候群に陥る。
おねえたちの学校は持ちあがりが全くなく、必ず毎年クラス替えがある。
新しい年度が始まり、
始業式から帰ってきた彼女らは、開口一番、もーいやだー、前の年に戻りたーい、と、ぶつくさ言っていたが、
一月たったところで、落ち着いてきた。
そして、同じく、毎年の風景として、4月は、双方、母から大目玉を食らって泣きが入る率が高い。
慣れない毎日の中で、守らねばならぬ「うちルール」をつい外してしまうことが、多くなる彼女ら。
まずは、Nが怒られた。このごろ、怒られても泣かなくなったN。
怒られないように、先回りする技を身につけてきたので、軽く解放された。
そして、案の定、次にRも網にかかり、大きく怒られる羽目になった。
しかも、翌日も、同じような約束破りを、確信犯的に実行してしまった。
Rは一度、外に出されたことがある。
心配したNが、Rを許してやって、と母に懇願して、ようやく家に入ることができた。
(もちろんずっと出しておくつもりないので、いいきっかけをNが作ってくれた部分がある)
この度、Rが連ちゃんで、やらかしそうになっていた今夕。
先に帰宅していたNはそわそわして、母に、Rのこと、また家を出すと?もう許さん?などと、
心配で宿題が手につかない様子だった。
Nは既に、先回りして忠告をしていたのだ。にもかかわらず、聞かずに、
帰宅時間を1時間も過ぎるころまで外で遊んで帰ってきたR。
帰宅してきたRは、母の顔をみて、さすがにまずい、と思ったらしく、すぐにしおしおと詫びを入れてきた。
Rのいつものやり方だ、世渡り術に長けるちゃっかり二女の戦略はお見通し。
Nの予想通り、荷物をまとめて家を出なさい、みたいな展開となった。
また前にみたいに出されてしまう!と、号泣するRに、
Nは母に見つからないように近寄って、こっそり助け船を出していた。
しばらくしてから、約束(多分Nの入れ知恵が大いに入ってる)を書いた紙を持って、母の前にきて、
大きな声で宣言した。
1.遊ぶ時間は守ります。
2.宿題とお仕事(お手伝い)をやってからテレビをみます
3.ピアノを毎日練習します
4.寝る時間は守ります
そして、
☆約束を守れなかったら、文句を言わずに家を出ます。
と、最後に言った。
これ聞いて、私はつい大笑いしてしまった。
相変わらずおもしろいR。
また、相変わらず、心配症のN。
母が厳しくいることは、立場的にしょうがないところなのよ。愛すべき娘さんたち。