みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

なんとかかんとかどうにかこうにか

なんとか無事に到着はした。
しかし、しかし。
いやあしんどかった。。。。
 
夕方の便だったので、おねえたちは給食まで学校。
じいちゃんばあちゃんが送ってくれるためにうちにやってきたが、
力はまだ寝たままで、おきてもどんよりしていてやや心配な気がしながら出発。
荷物たくさんで、早めに出ようかと思っていたが、結局、到着予定時間ちょうどくらいについた。
 
今回の航空会社は日本航空を使った。
全日空のほうが、酸素さえ持ち込まなければ診断書などのやり取りが不要だったためよかったのだが、
マイルがたまった日本航空を選択。
診断書などのやり取りはちょっと面倒だったが、窓口ではとても親切だったし、
どこのゲートでも、至れり尽くせりで、サービス自体には満足であった。
 
台風の影響はないとはいえず、客室乗務員は、
羽田からの便はかなりゆれました、と怖いことを言われていたので、緊張。
力もどんよりしているが、私たちの緊張が伝わっているのだろう。
 
一番最初に搭乗させてもらい、チャイルドシートに載せられた力は、結構元気。
離陸する加速のとき、どきどきしながら観察していたら、にやり、と一笑いした。
 
案の定台風の影響で、今まで飛行機に乗った中でも1,2を争うゆれ。
おねえたちは、ゆれ云々よりも、飛行機の非日常間と疲労感でぐったりしているが、
力はやっぱり、顔は逃避モードに近い。途中で眠ってしまった。
 
着陸態勢に入ってから目を覚ました力。
急に、げほげほ!と咳き込んだ。
電子機器の使用はだめです、とアナウンスがあった後だし、と、少し様子は見ていたが、
これはいかん、と、いつもは持ち歩かない、何か電気が使えないような天災などに使えるように、
4年前に購入した「手動吸引器」をとりだして、吸引した。
 
でも、本格的に使ったことがない上、あせっているのでなかなか吸引できず、さらに汗。
何とか吸引して、どうにか着陸して地上についた。なんとまあ、ここでこんなに痰爆発とは。
客室乗務員の皆さんには、ファーストフライトのお手紙を、子どもたちそれぞれにくださったが、
お礼もそこそこに降りた。とりあえず一安心だ。よかった。無事で。
 
到着して荷物受け取りまで、係員の女性が付き添ってくれ、夫が迎えが来ている、と話すと、
さらに、夫待機中の車停めまで、カート荷物を運んでくれた。
最後まで至れり尽くせりぶり。
日本航空の再生を応援したい!!
 
さて、車(レンタカー)に乗ったはいいが、金曜夕方で首都高渋滞。
ナビがあるのに、もともと運転しない夫、関東地区ではまったく運転していないことがたたり、
道を間違え遠回りとなった。
腹は減るし、力は顔色悪くぐったりしている。おねえたちは機嫌が悪い。さいあくーな雰囲気の中、
意外に、道間違えてよかったかも、という時間内に到着し、ようやく力を横にできたときはほっと一安心した。
夜の東京タワーも、レインボーブリッジも、おまけに、間違えたことが奏功してスカイツリーもみた。
プチ夜観光ドライブとなった。
 
注入は、空港と飛行機内、それと車外で2回、敢行したことになる。注入ポンプさまさま。
おかげで力は、水切れにも、栄養切れにもならずに、リズムだけは保てた。
夜もおおかた普通どおり眠り、よかったが、飛行機の痰の多さをずっとひきずり、夜中も3度ほど吸引。
 
心配したが、朝は普通におまるで排泄したし、午後からはごろごろ動き始めてお話もはじめたので、
台風と、飛行機のストレスと、というところだったかもだ。
 
今は台風の影響で、のんびりと、だらだらと夫宅に滞在中。
雨天候で出かけられなくなったのは、力にとってかえってよかったのではないかと思う。
というか、力がそう仕向けたのかもなあ。うちはキミ次第なのだ~。
まあ、元気ならよし。
 
写真のアップは、後日に。