みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

引いてみると、見えるもの

またこれも先日の親子分離の日のこと。
 
長い間入院しているクラスメートのお友だちが誕生日なので、
保育中に歌ったり活動したりしているところを録画してDVDにしてプレゼントしちゃおうとの企画。
この親子分離の日に、保育士の先生方の協力を得て、活動録画となった。
 
私たち保護者は不在の園活動の録画。そういえば、こんなシチュエーションは初めてだ。
 
録画したものは、私が素人編集で文字を付加したりなんやらかんやらと体裁を整えてみたが、
できあがったものを、深夜、あらためて見直すと、涙涙であった。
2ベクトル分、感激と現実とに。
 
座位保持椅子に座って、お名前呼びをし、朝のご挨拶をして、歌を歌ったり、紙芝居を見たり、体を動かしたり。
1年前との比較でも、驚きのこの光景。入園時の状況から考えると、本当にすごいすごい成長だ。
しっかり保育になってる。もちろん、先生方の手腕にもよるのではあるが、子どもたち、ホントに楽しそうだ。
親として、こんな子どもたちを見ることができて、感涙ひとしお。
 
またもう一方で、
普段の保育ではがっつり、力の後ろか前か横についている私。一緒に歌い、紙芝居を見て、体を動かす。
心身ともにしんどいなあと思うことままあるが、テンション上げて楽しくやっている。随分慣れてきたこのごろ。
でも、こうやって、自分や他の保護者の大人ががいない場での保育活動を、
録画画像というフィルター通して、いつもより引きでみてみると、
正直なところ、客観的に、障害がある、ことの現実をつきつけられたような気がしたのだった。
上の娘たちが未満児の頃と、ほとんど同じようなことをやっている保育活動なんだよなあ、と。
 
自分でも禁じ手な思考に入ってしまってると思いつつも、いろいろと考えてしまった深夜だった。
深夜だし疲労していたからかもしれない。
でも、こんなことも、考えてもいいよねと、思いもしたのは、自分も少し成長したのかも。
翌日からまた、普通に元気に通園できた私たち。
 
 
プレゼントしたお友だちのママからは、懐かしかった!ありがとう!と連絡がきた。
ママも、これをみて、もしかすると複雑な気持ちもあるかもだが、喜んでくれたのなら、本当にうれしいことだ。
長期入院で、周りと接することが少なくなっているお友だちに、みんなの声が響けばいいなと、切に願う。
ハッピバースデイ!!