昨夜はどうにか乗り切り、朝まで起きずによく寝ていた。
しかし、朝起きた時の顔はげっそりしていて、
これは、、、と、午前早々から再入院の準備をするべく、荷造り。
朝寝した後、たくさんうんち。やっぱり、下痢気味である。
すっきりしたところで、少し顔色は戻ったが、また眠ったので、原点に立ち返り、
あせらずぼちぼち、電解質水分から、水分をとりこめることを優先に、
少量ずつ、時間をかける注入方針に改めた。
昼、おねえたちが、修了式終えて帰ってきた。
「見ての通り、ちーくん、また入院の可能性あり。」
と言うと、えええ、あーー、ホントやね。きつそうやね、と、納得してくれた。
ずいぶん成長したものだ、おねえたち。
急ぎ昼食をとって、午後は母待機気味で、おねえたちフリー時間。
力はまた寝てしまったので、私もとりあえず、うたたね睡眠をとる。
夕方から、少しだけぶうぶう遊び始め、おねえたちが相手をすると、少し笑顔を見せた。
夜は早いうちに眠りモード。
風呂に入る前だったが、まあ、昨日入ったし、タイミング見計らって、入れよう。
今は大の字で寝ている。午前の寝方に比べると、まあまあよさそうに見える。
が、まだまだ安心はできん。
どうにか持ち上げてやるからね!!
昨夜、記事更新直前に、せっかく書いたのが全部消えてしまって、更新できなかった、
恒例の?入院時に読んだ本紹介。
入院時は、本を一冊も持たずに入院した。
短期間の予定だったし、待機時間内に、読書以外のことをするつもりで。
しかし、術後のよくない流れから、
読書しなかったからかも、と、ゲン担ぎの一種で、改め、読書タイムにすることにした。
前半は全く読まなかったのに、退院までに、結構な量を読めた。だって、長かったんだもの、全くもって。
それに、週二回の開設だが、院内に寄贈本をそろえた、充実の図書室があり、
ボランティアさんが運営する小さな本屋さんみたいで、選択肢たくさんのありがたい環境だったから。
もともと友人から借りていた村上春樹が中心だったが、いつも通り、様々ジャンルに手を出した。
読んだ順に。
【世界の終りとハードボイルドワンダーランド】/村上春樹
村上春樹ファンの友人に、全集の中より借りた。
春樹ファンの彼女は、見かけ奥ゆかしいが、話すと実は引き出しいっぱいの友人だ。
村上春樹を喰わず嫌いで恥ずかしながら一冊も読んだことなかったが、
昨年バカ売れした最新作からは読みたくなかったし、
だからといって、一般的にメジャーと言われるノルウェイの森から入るのも嫌だった。
ということで、友人がこれでファンになった、と言う、この作品を皮切りに。
なぜか、妙なイメージを植えつけられていて読まなかった村上春樹だが、
これ読んで、なるほど!!と思った。おもしろい!長さを感じず先に先にと一気読み。
今までの喰わず嫌いの期間がもったいなかったなあ。
二つの話が交互に進んでいく。ジャンルはSFとなるのだろうが、
読後もずっといろいろと頭をめぐる、話であった。
内容は、説明難しいので省略。
「はじめてシリーズ」の村上春樹版。
有名作家の作品の入門編との位置付けで、
それぞれの作家の短め数本を編集してあるもの。
文字も大きく、読みやすい長さ。
しかし、最初に世界の終り~を読んだからなあ。
入門、というより、短編集読んだ、という感じ。
これらもまた、それぞれに、ライトに見えて深くおもしろい。
個人的には2ページで終わるショートショートがよかった。
「獣の奏者エリン」の作者の代表作で、前々から読みたかったシリーズ前半を読んだ。
それぞれが独立しているが、続きものとなると大作。
女用心棒が主人公。女用心棒、という設定を主にしたことも、この主人公自体もとてもかっこいい。
それぞれ、一気に読める。この続きはぜひ読まねば。(図書室にはなかったので)
エリンもよかったが、似た趣持つも、個人的にはこのシリーズの方が作者の本領だろうと思う。
【ハリーポッター4炎のゴブレット】/ローリング
1,2,3巻まで読んですっかりご無沙汰していたハリポタ。
面白いのはわかっているが、なかなか優先順位は高くならない分野だ。
この度、図書室にあったので手に取った。
上下巻、長い。でも、よかった。
後の伏線がたくさん張ってあるので、全体のキモとも言えるだろう。
赤ひげ、の一般的なイメージとしては、知っていても、この元になった原作本がどんなもんか、読んだことない人が多いのではなかろうか。
私も、山本周五郎昨だと、初めて知った。
それにしても、これは、渋い。大人なリアル内容。
最初のエピソードから、強烈である。
とんがった若手医師が、赤ひげ先生と一緒に、市井の人たちと触れ合って、、、という内容。
長編でないが内容は濃密で、組み立てもうならせる作品。
短編集。
帯注に怖い話、などと書かれていたので、怖い話だと思っていたら、
そうではない。
あーでも、怖い話、ともいえるな。。。
幽霊話は一つだけで、残りは、様々な怖い話だ。
確かにいろいろ考えさせられる。
上記、「はじめての文学」と重複するものがある。
短くて読みやすい。
【うずまき猫のみつけかた】/村上春樹
作者がアメリカ在住時のエッセイ集。
世界のHARUKI、というから、どんな人かと思うと、普通のおっさんだ。
普通っぽくできる、ってことは、やっぱりすごいんだろう。
世界のHARUKIを身近に感じたので、これもまた、読んでよかった。
「小確幸」が大事、って、ほんとやねえ、と思う。
【ハリーポッター7死の秘宝】/ローリング
炎のゴブレットを読んだ後、横に並んでいたので確認せずに借りたら、
なんと最終巻だった。
5,6巻を読んでないので、読まずに返そう、と思っていたが、
退院が延期になったので、とうとう手にとって読み始めた。
5,6巻の内容は、何となく想像しながら読めたし、
伏線多い4巻を読んでいたのが大きかった。
しかし、上巻は、長かった。
下巻で一気に答え合わせだが、終わりは、なるほどと、納得した。
はまる人ははまるだろうなあ。
でも私は、5,6巻はもう読むことないかもなあ。
生活保護の立場から億万長者にのぼりつめた作者の力量を賞賛したい。
娘が今、1巻をえんやこら読んでいる。
結末を言わんようにせんとな。
以上13冊。
今回は、「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」と、「赤ひげ診療譚」でしょう。