みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

立位保持練習

梅雨時期というのに、体調は小さい波程度でおさまっている。
無事通園してきた。

午前一時間目はスライムだった。先日、楽しそうに遊んでいたので、今回も!と、
母、力の反応を楽しみにしていたが、
今回は、色水(ぴちゃぴちゃ)→液体洗濯のり(ヌルヌル)→魔法の水:ホウ砂水(徐々にスライム)
という、状態変化を感じてもらうため、
それぞれ手につけたりかけたりして、進んでいった。

最初の色水は、赤、青、緑から緑色を選んだ。ぴちゃぴちゃはいやそうではない。
しかし、次ののりのヌルヌル、はっと妙な顔をしたかと思うと、
それっきり、どよーんとテンションが下がってしまった。その後は、いくら大人がいろいろやっても、
全く苦痛な時間だったようだ。
椅子から下ろすと、ようやく終わったと笑顔が見られた。

子どもたち時代ならでは「触覚」経験は、重要な要素である。
人間にとって五感の中で、視覚が認識の8割以上を占めるといわれているが、
それは、この現代社会に慣らされた人間の退化の一つだと私も思う。
嗅覚や触覚は、特に重要視されないが、本当は潜在的にとても心身ともに影響を受ける感覚だ。
経験を積まねば、これらはとても鈍くなってしまう。

力のこのどよーんとした時間もまた、一つの経験だったと思う。

ニ時間目はリハビリだった。
今週まで、首の傷を考慮して、うつぶせなど前もたれ系をやらずに、また、立位保持装置を使った。

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先週久しぶりに使った際(右上写真)
かなり楽勝モードだったことを受け、
今回は一気に立位角度を上げてみた。

すると、どんどん顔つきが変わってきた。やっぱり、慣れぬ姿勢だ、怖かったらしい。

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泣きはしなかったが、大汗をかいていた。
はた目にはかなりおもしろい光景だった。
下ろすとリラックス~。

力、このごろ、「太ったね!大きくなったね!」と声掛けしてもらうことが増えた。
確かに、抱っこもしやすいし、かなり重くなって風呂などが大変だ。

同じく身体の力もつけて、今年度、何とか1人で簡易椅子にでも座ってくれるといいけどなあ。