みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

ミサイルでも衛星でも

発射予告のこの週末。
新聞やニュースに敏感なおねえ達、かなりビビっていた。

もし発射されたとしても、当地は予定の飛行区域からかなり離れているから、
と言っても、2人して厳戒態勢である。特に下のおねえR。

土曜の誤報、2人に緊張が走る。ひええええ、という顔でニュースを食い入るように。
そのまま終日、緊張しっぱなしだった。

翌日の日曜。朝早くから、テレビつけた方が?と気になる様子。
11時からの予告やけん、と言うと、11時ちょっと前からテレビをつける。
番組内で午前中発射予定、と言われると、
午前中に発射ってよ?てことは、あと50分位やない?
と、2人して、正座してニュースに釘づけ。

11時半になった!あと30分よ、などと言っているうちに、速報。

あああ、お母さん!お母さん!これ発射じゃないと?ちょっと!

などと大騒ぎしてすぐにしーんと。

立て続けに速報が報道され、10分ほどで、とりあえず、ほっとしたようだ。

それでも、疑り深いR。
でもさ、もしかして、万が一、ってことがあるっちゃない?

などと、おねえNと相談。

正午の政府発表を見て、よかったー、もう大丈夫。
なーんだ、じゃあ、準備したのって、損やんか!
などと、大口をたたいていた。
あーよかった、緊張してどきどきしたもん、とのこと。

ちょうど世界地図があったので、この辺から飛んでこの辺に飛んだ、などと説明してやると、
納得したらしい。
そのまま、今までビビっていたことを忘れ、世界地図のとりこになっていた。

それにしても、こんなおねえ達でさえ、緊張させる今回の事件。
ミサイルであろうと、衛星であろうと、
上空を飛んで行った東北地方の方々の心配はいかばかりか。

騒ぎすぎ、とも言われているが、いまだ平和ボケと言われる我が国だ。
誤報の件も含めて、脅威に対する心構えなど、今一度考えるべききっかけだろうと思う。