みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

ハハの休日

おねえたちの休日の翌日は、なんとなんと、一泊二日のハハの休日を計画。

夫は帰宅後、毎日力の看護練習だったが、最も緊張感あるのが、
風呂入れてカニューレ紐を交換することだ。
困らないように、と、マニュアルも作っていたが、やはり見るのとやるのでは大違い。
ちなみに、一日目は、私は全く手も貸さず、口も出さずにいたが、交換だけで1時間かかっていた。

それでも、約1週間後に私は一晩いなくなる。どうにかせねばならん、
と頑張っており、とうとう当日になった。

午後から出かけたが、出がけにばたばたとしてしまい、かえってあっさりと家を出た。
力には少しだけ話しをしておいたが、ちょっと怪訝そうな顔をしたくらい。


学生時代からの友人がちょうど都合を合わせてくれ、連休真っただ中、運よく宿泊施設が予約できて、
女二人旅である。他県に住んでいる友人とは現地集合。昨日のおねえ達との旅に引き続き列車に乗った。

友人は医師で三人の子持ち。
卒業して全く違った道を行ったが、二人とも立場は違えど、医療にどっぷり浸かる身の上となり、
同じく三人の子どもたちを授かったことは、人の縁の不思議さを感じるところだ。
彼女も、多くの働く母ちゃんと同様、ほとんど休む暇ナシの馬車馬状態の中、
夫に子どもたちを託して、家を出てきたのだ。

宿泊場は地域一だといわれるバイキングがあると聞いていた。
子どものこと、他のいろんなことからとりあえず一旦解放された私たちは、
「ちょっと、携帯電源切っておこう!」
等と言いながら、(さすがに切りはしなかったが)食事予約時間まで2人でエステに。(何と贅沢な!!)
期待薄だったが意外にもなかなかよく、いい気分で食事会場へ。
噂どおり、すごいバイキングで、ずーっと先までありとあらゆる料理が並んでいた。
寿司にぎりや、あぶり焼き、生ハム切り落とし、天ぷらあげ、ステーキ焼きなど、
専任料理人たちが、リクエストを受けて、作ってくれる。できたてである。

料理をしこたま、これでもかと言うほどいただき、4人用テーブルに隙間なく並べたが完食。
私はさらにお代わりまでした。
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食べ過ぎ気味に風呂に行き、それから出たり入ったりを繰り返しながら、1時間半以上も温泉。
その後部屋に帰っても、延々と話して、ふと気づくと2時すぎていた。

約20年前には、惚れた晴れたと話していた2人だったが、
このたびの最も熱い議題は
「日本の医療システム、どげんかせにゃならん!」
だった。
変われば変わるものである。

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2時過ぎに寝たにもかかわらず、
朝はすっきり起床。
窓外は、雨ですっかり煙っていた。
いろいろから解放されての睡眠が、
こんなに快適なことかと2人で驚きつつ、
朝食再びバイキングでしこたま食べた。


まさに、食っちゃべりまくり、な、二日間だったということ。

チェックアウトして駅に行き、それぞれ反対方向なので、ホームで別れた。
帰路の列車内はほとんど熟睡だったが、到着して、おみやげを持って帰ると、
娘たちがうれしそうに迎えてくれた。
力は、ちょいと無視していたが、すぐに、よう!と笑ってくれた。
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夫は昨日風呂に入れなかったと、げっそりはしていたが、
とりあえず事故もなく、夜を過ごせたことで、安心していた。
まあ、これで、私に何かあったとしても、どうにかできるでしょう。


一泊二日と言っても、ちょうど24時間の旅であった。
世の母ちゃんは、まさに年中無休。
こんな、ちょこっとした何か、は、自他が思う以上に母ちゃんたちを元気にさせると思う。


ちょっと勇気を出して、ちょっとだけでも放ってみませんか?
ちょっと勇気を出して、行っておいで、と言ってあげてみませんか?