みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

県外へ初脱出

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夫は予定通り週末から夏休みをいただいて帰宅してきた。
力の調子が良かったので、飛行場までお迎えに行ったが、やっぱり車内移動は暑そうだった。
夫帰宅当日から、予定盛りだくさんだったが、力は少なくとも今年までは留守番が主。

しかし。
「力を県外に脱出させる」
を、今年の夏の最大のイベントとして予定していた。
行き先は隣県の温泉宿。
夫の職場の夏の保養所指定宿が、少しリーズナブルに利用できることになっていたため、
体調良ければやってみよう、と、計画していた。

力はなかなかいい感じで体調推移しており、実行できそうな感じではあったが、
事前にどんどん準備していると行けなくなるような気がして、待機。
何を持って行ったらいいか、や、家以外で、どんなタイムスケジュールになるか、
などと、何度もシミュレーションしていたが、考えれば考えるほど緊張して、
考え疲れしてしまっていた。
前日夜も大丈夫そうだったが、まだ我慢して、当日の朝になって、ようやくゴーサイン。

ひとたび行くとなると、リスク管理を含めた持参品の多さと言ったら!
力のものだけで、車のトランクいっぱいになる、と言っても過言ではないほど。
準備だけで母、すでに行って帰ってきたかのようにぐったりしてしまった。
予定出発時間を1時間以上も過ぎて、出発。

運転下手な夫は家族で出かける時は全く運転しないので、いつも通り私が運転したが、
久々に高速道路を走ったので、やや緊張していたところ、道中ものすごい土砂降りに会った。ひいいー。
力は、車に乗ると大体寝てしまうのだが、
雨雨降れ触れとばかりに、ぶうぶう言いながらご機嫌で起きている。
皆とお出かけ、うれしかったのだろう。
いつもは大人が私一人なので、車移動時は、助手席に乗せているが、
今回は後ろにシートをつけ、夫が隣に乗って、その横におねえが乗って、
いつもと違って眠ってなくてもいいんだ、と、思ったのかもしれない。

土砂降りをくぐって、青空の中、予定より少し早く無事に到着した。
降車時、荷物の多さから、宿の台車を借りて、えっちらおっちらと部屋へ移動。
部屋についても、まずは力の場所設定で、わさわさとしたが、ようやく落ち着いた。
力は、昼寝もまともにしていないのに、元気にご機嫌である。

力ついたなー。

落ち着いたら私はおねえたちと宿探検に行き、夫が力と留守番。
風呂は大人が交代して、それぞれはゆっくり入ることができた。久々の温泉は至福。
おねえたちも、満足そうだ。

夕食は部屋食だったので、力を移動することなくのんびり皆で一緒にとれたし、
夜はやや興奮気味だったが、いつもより少し遅いくらいに寝て、そのまま起きずに、無事朝を迎えた。

朝、また撤収は大変ではあったが、どうにかチェックアウトして、無事に帰宅できた。
途中ラジオで、水泳の北島が金メダルをとって、家族で大盛り上がりした。

力は結局のところ、うちから宿の部屋へ車で移動して、また帰ってきた、というだけではあったが、
帰路も全然眠らず、機嫌よく楽しそうにしていたので、皆で旅行、は、よかったのではないか、と思う。
まずはやってみた、というレベルではあったが、アクシデントもなくうまくいって、よかったよかった。

強行スケジュールだとは思っていたが、
母は帰宅後の夕食を友人たちと約束していたので、外出して(やや)羽目をはずしてきた。
(飲酒は結局我慢した)

夜遅くに帰宅すると、力は待ちくたびれてぐっすり眠ってしまっていた。
それから風呂にいれ、処置して、少し起きていたが、ちゃんと寝てくれた。いい子だこと。

母は、だいたい終わらせると急激に疲労に襲われ、いつのまにか、力の横で大の字になって気絶。
風呂から上がってきた夫に初めて気絶状態を目撃されてしまった。

ものすごーく疲れてしまったが、とりあえず、今年の夏の目標、達成!

がんばりました!